わが子が伸びる中高一貫校&塾 2026年入試直前版#6Photo:PIXTA

難関私立大学群である「GMARCH」の現役実進学率が高い中高一貫校はどこか。大学合格実績は既卒生も含めた「延べ合格者数」が使われるのが一般的だが、この場合、既卒生や一部の優秀な生徒が合格者数を稼ぐケースもある。そこで本特集では大学通信の調査を基に、実際に重複なしで何パーセントの生徒が現役でどの大学群に進学したかが分かる「現役実進学率ランキング」を作成した。特集『わが子が伸びる中高一貫校&塾 2026年入試直前版』の#6では「GMARCH」への現役実進学率ランキングを公開する。「GMARCH+早慶上理以上」の現役実進学率や、各大学への現役実進学者数など詳細データも付けたので学校選びの参考にしてほしい。(ダイヤモンド編集部 篭島裕亮)

「重複なし&現役」のGMARCH・現役実進学率
偏差値40台の学校も上位にランクイン

 就職活動において、ほぼ全ての企業の「学歴フィルター」を突破できる学歴が私立大学難関グループ「GMARCH(学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)」だ。学生から人気の総合商社や財閥系不動産を含め、GMARCH以上の学歴であれば門前払いを食らうことはない。

 では、私大難関グループ「GMARCH」に多くの生徒が進学する中高一貫校はどこなのか。

 GMARCHの場合、早慶と比較すると大学数が多いこともあり、中堅校でも多数の合格者を出している高校が少なくない。一見すると簡単なようだが、それだけで合格力を判断するのはNGだ。

 なぜならば、多くのメディアで公表される大学合格実績は「延べ合格者数」が使われるのが一般的だからだ。「延べ合格者数」の場合、既卒生も含まれ、1人の受験生が複数の大学や、同じ大学の複数学部に合格すると重複カウントする。

 極端なケースでは、優秀な生徒が難関大の合格者数を稼ぐことで、対外的に「見栄え」が良くなっているケースもある。保護者としては、実際に何人の生徒が「現役」でどの大学に「進学」したかを確認すべきだろう。

 そこで今回は大学通信の協力を得て、最新のデータに基づき、「重複なし&現役」でどの大学群に進学したかを示す「現役実進学率ランキング」を作成した。

 今回は「GMARCH」の現役実進学率ランキング・中高一貫校250校を掲載する。参考データとして「GMARCH+早慶上理(早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学)」や「GMARCH+早慶上理以上」の数値も掲載した。

 詳しくは次ページで解説するが、「GMARCHの現役実進学率」の上位には面倒見の良さに定評のある中堅校が目立つ。中学入学時の学力が平均レベルでも、コツコツ努力を続けることでGMARCHに到達できる可能性が高いといえるのだ。

 18位までの高校はGMARCHに「重複なし&現役」で20%以上が進学。ランキングには、中学受験の難関校が並ぶ「東京一科(東京大学、京都大学、一橋大学、東京科学大学)」「早慶上理」の現役実進学率とは異なり、偏差値40台(日能研偏差値)から準御三家レベルの難関校まで幅広い学校が登場する。本命校選びにはもちろん、併願校を探すのにも役立つはずだ。

 ランキングには大学群だけでなく、どの大学に何人が進学したかについての詳細データも付けた。学校内で、どの「位置」にいれば「現役で合格」に届くのかが分かるので、わが子の志望校選びの参考にしてほしい。