そこから地頭を鍛えるのは簡単ではありませんが、不可能ではありません。
思考の習慣は、一朝一夕で身につくものではありません。
しかし、自分の性格や行動を少し意識して変えるだけでも、思考の深さは確実に変わっていきます。
地頭を鍛えられる環境に
身を置くことが大事
地頭の良さが性格によるものだとすると、「自分にはどうにもならない」と絶望する人もいるかもしれません。
確かに、もともと地頭の良い人に追いつくのは簡単ではありません。しかし、地頭を鍛えることは誰にでも可能です。なぜなら、地頭の良さには性格だけでなく「環境」も大きく影響するからです。
常に自分の頭で考え、答えを出すことを求められる環境に身を置けば、否応なく鍛えられます。
私が新卒で入社したサイバーエージェントも、まさにそうした環境でした。
社内には地頭が良く、仕事ができる先輩方がたくさんいて、「忙しいんだから簡潔に話せ」と言われ続ける毎日でした。
また、新入社員の時期には「毎朝、朝会で何かコンテンツをやれ」と言われていました。アドテク(インターネット広告に関する技術)のテーマで、毎日紙にまとめてプレゼンをする――それを半年間続けました。
ネタを探し、興味を持ってもらえるように話を組み立て、どうすれば伝わるかを考える。
大変でしたが、この経験が確実に思考力を鍛えてくれたと感じています。
環境の力は本当に大きいです。最初は苦しくても、日々の積み重ねが確実に思考力の向上につながります。
また、もう1つ重要なのは「地頭の良い人と自分を比べること」。
「この人は頭がいい」「すごく仕事ができる」と思う人と自分を比較し、どこに差があるのかを意識することです。
比較して初めて、自分の思考の浅さや不足に気づけます。差が見えなければ、埋めることもできません。
日常の中で地頭を鍛える
習慣と環境・4選
(1)ひたすら人に説明する
人に説明することは、地頭を鍛える最もシンプルで効果的な方法です。
人に話すときは、相手が理解できるように構造化し、要点を整理しなければなりません。
これが思考力のトレーニングになります。
話題は何でも構いません。映画の感想でもニュースの話でもいい。
ただし、「どうすれば相手が興味を持ってくれるか」「どうすれば伝わるか」を意識して話すことが大切です。
その工夫自体が、思考と表現を鍛える訓練になります。







