ペンを持った複数の手元写真はイメージです Photo:PIXTA

「高学歴なのに仕事ができない」と言われる人がいる一方で、特別な学歴がなくても成果を出し続ける人がいる。マーケティングコンサルタントである筆者は、その差を「地頭」の違いだと説く。暗記力や知識量ではなく、正解のない状況で自分の頭で考え抜く。その思考は、日々の小さな習慣の積み重ねで鍛えられる。※本稿は、宮脇啓輔『できる人が大事にしている 複利で伸びる仕事術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を抜粋・編集したものです。

学力の高さではなく
柔軟な思考力が問われる

「高学歴の人が、必ずしも仕事ができるわけではない」

 私が経営者になってから強く実感していることの1つです。そして、社会人として年次を重ねれば重ねるほど、その傾向は強くなるようです。

 学歴と関係なく「この人は優秀だ」と感じる場面は、皆さんにもあるでしょう。たとえば仕事を依頼するとき、依頼内容を1から10まで説明しなくても、少し話しただけで理解して成果を出せるような人を「地頭が良い」と言ったりしますよね。

 ここでは、「地頭が良い」とはどういうことか、そして、どうすれば地頭を鍛えられるのかといったことを考えていきたいと思います。

 そもそも「頭が良い」と一口に言っても、学力・知識量・記憶力・理解力・言語化力・教養・ユーモアなど、要素はさまざまです。どの「頭の良さ」が求められるかは、環境や場面によって異なります。

 学生時代に評価された「頭の良さ」は、いわゆる学力であり、暗記力や計算力といった「テストで正解を出す力」でした。

 しかし社会では、そもそも「正解」が存在しない状況のほうが多く、そこで成果を出すには、論理的思考力、仮説構築力、言語化力、そして実行力が求められます。