「おはしを正しくもつ」「自分で歯を磨く」「整理整頓をする」「ありがとうを伝える」…など、小学校入学前後に知っておきたい93のおやくそくを紹介した書籍『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』が発売された。
小学校入学準備にぴったり」「生活の基本でありながら、これまでどう教えればいいのかわからなかったので助かる」など多くの口コミが寄せられている。
本書では、生活のきほんや言葉づかい、心の守り方、学校での過ごし方まで子どもたちの毎日に欠かせないテーマを幅広く網羅している。その中から「友達に優しくしよう」という項目を取り上げる。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・佐藤里咲)

「相手の立場で考えられる人」の親が教えていた、たった1つの習慣Photo: Adobe Stock

鍵は「自分で動けるか」

「相手の立場で考えられる人」、「考えられない人」かは、初対面のときにすぐわかるものである。

違いは、たったひとつだ。“自分から動けるかどうか”である。

私は、人と打ち解けるまでに時間がかかるタイプだ。
だから、初対面の場が苦手だった。

大学生のときの新歓コンパでも、輪の中に入れずにいた。
その場にいたほとんどの人は顔見知りで、私だけが完全に一人だったからだ。

どうすればいいかわからず、ただ立ち尽くしていたとき、
ひとりの人が声をかけてきた。

「大丈夫?まだ誰も知らないよね?」

その一言で、場の空気が変わった。

周囲もそれに気づき、もう一度自己紹介が始まり、私は自然と輪に入ることができた。

この人は、特別なことをしたわけではないが、“自分から動ける”人だったといえるだろう。
多くの人は、相手の状況に気づいていても、誰かが声をかけるだろう、余計なことかもしれないと考えてしまう。
そして、何もしない。

一方で、相手の立場で考えられる人は違う。気づいた瞬間に、行動に移す。
この差が、そのまま人間関係の差になるものだ。

友達にやさしくしよう

この習慣は、子どものころから身につけることができたら、とても良いことである。

小学校入学前後に身につけておきたい93のおやくそくを紹介した書籍まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』には、「ともだちにやさしくしよう」という項目がある。「周囲の人とどう関わればいいのか」が、具体的に紹介されている。

「相手の立場で考えられる人」の親が教えていた、たった1つの習慣『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用
拡大画像表示
・じぶんから こえを かけよう。
 「ねえ、いっしょに あそぼう!」
・ともだちの いいところを ほめよう。
 「うわあ、 おりがみ じょうずだね!」
・ありがとうの きもちを つたえよう。
 「かさに いれてくれて ありがとう!」
・あかるい えがおだと すてきだよ。
 「また あしたね!」

(『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』p.123より引用)

とくに、「じぶんから こえを かけよう」というのは、大人でも難しいことだ。

多くの人は、空気を壊したくない、自分が間違っているかもしれないと思い動けない。

だが、その一瞬の迷いこそが、
「相手の立場で考えられる人」と「考えられない人」を分けている。

子どものうちから、「周囲の人に、手を差し伸べる練習」をしておきたいところだ。