人工知能(AI)に対する大きな期待の一つは――少なくとも労働者の間では――業務負担を軽減し、より高度で創造的な仕事に時間を割けるようにすることだ。しかし最新のデータによると、これまでのところ正反対のことが起きている。労働者16万4000人のデジタル業務活動を分析した結果、AIは仕事のスピード、密度、複雑さを軽減するどころか、むしろ増大させていることが明らかになった。このデータは、労働力分析・生産性追跡ソフトウエア企業アクティブトラックによるもので、1111社を対象に4億4300万時間以上の業務を分析しており、AIが仕事の習慣に与える影響に関する過去最大級の調査となっている。 アクティブトラックは、AIユーザーが職場でAIツールを使い始める前と使い始めた後の計180日間のデジタル活動を調査した。 その結果、AIがほぼ全てのカテゴリーで活動を増やしていることが分かった。 電子メール、メッセージアプリ、チャットアプリに費やす時間は2倍以上に増加し、人事や会計ソフトウエアなどの業務管理ツールの使用は94%増加した。