ピート・ヘグセス米国防長官は、シンガポールで開かれた今年の「アジア安全保障会議(シャングリラ会合)」で、米国の敵対国と同盟国の双方を驚かせた。同氏はそれを最も予想外の方法で行った。アジアにおける米国の軍事政策の将来について、思慮深く良識ある演説をしたのだ。ワシントンの報道陣は、国防総省内の対立や、軍の階級制度における予想外で物議を醸す人事異動で頭がいっぱいだったため、多くの人はシンガポールでヘグセス氏が示したプロ意識や集中力に対する準備ができていなかった。ヘグセス氏は演説後も一貫した姿勢を崩さず、アジア各地の大国や小国からの質問者に対して、理路整然とした、十分な情報に基づく回答を示した。ヘグセス氏は演説で、この地域における米国の目標は「中国を含むいかなる国家も覇権を強要できず、米国および米国の同盟国の安全保障や繁栄が疑問視されるような行動を取り得ない、有利で持続可能な勢力均衡」だと語った。同氏はさらに、米政府は「規律ある強さと揺るぎない決意、大きなこん棒を携えながら穏やかに語り、静かに歩むことのできる自信に満ちたリーダーシップ」でそのビジョンを追求していくと述べた。