『ありのままの自分で、内定につながる 脇役さんの就活攻略書』は、特別な経歴や夢がなかった“普通の就活生”である著者が、1000冊以上の本を読み込み、自分に合った就活メソッドを築き上げ、食品大手を含む22社から内定を獲得した実体験をもとにした、どんな学生でも内定に近づく一冊です。「自己PRで話せることがない」「インターンに参加していない」といった就活に不安を抱く学生と、そっと背中を押したい保護者に読んでほしい就活戦略が満載です。今回は、出遅れた就活生が最初にやるべき3つのことについて著者である「就活マン」こと藤井氏が特別に書き下ろした記事をお届けします。

出遅れた就活生が最初にやるべき3つのことPhoto: Adobe Stock

出遅れたと感じたときに最初にやるべきこと

「もう遅れているかもしれない」と感じたとき、多くの人がやってしまうのが、とにかく動こうとして空回りすることです。

ただ、このタイミングで大事なのは、量よりも順番です。ここを間違えると、頑張っているのに結果が出ない状態に入りやすくなります。

まず最初にやるべきは、「選考に応募すること」です。準備を完璧にしてから応募しようとする方は多いですが、この時期はすでに選考が動いています。ある程度の状態でもいいので、実際にエントリーして面接の機会を作ることが優先です。

次にやるべきは、「面接を通じて面接官に伝わらないことを知ること」です。どこで詰まるのか、何が伝わっていないのかは、実際に受けてみないと分かりません。ここでの気づきが、その後の改善の軸になります。

そして三つ目が、「改善を回すこと」です。受けて終わりではなく、毎回どこが良くなかったのかを振り返り、次に活かす。このサイクルを回せるかどうかで、短期間での伸び方が大きく変わります。

この3つはシンプルですが、順番を守ることが重要です。いきなり完成度を上げようとするのではなく、まずは“選考を受ける→面接官の受け取り方を知る→改善する”という流れを作ることが、出遅れを取り戻す第一歩になります。

やってはいけない遠回りな努力

一方で、出遅れたと感じた人ほどやってしまいがちな遠回りもあります。

代表的なのが、自己分析や業界研究をやり直すことです。「まだ準備が足りないのでは」と不安になり、ここに時間を使い続けてしまうケースです。ただ、この段階でインプットを増やしても、評価に直結しにくいのが実情です。

それから、エントリー数を一気に増やすのも注意が必要です。数を出せばどこか通るという発想になりがちですが、準備が浅いままでは不合格が続き、流れが悪くなります。

さらに、情報収集ばかりしてしまう人もいます。SNSや口コミを見て理解した気になり、実際の選考経験が積めていない状態です。

ここで共通しているのは、「動く前に全てを揃えようとしていること」です。ただ、就活は整えてから動くものではなく、動きながら整えていくものです。

この切り替えができないと、時間だけが過ぎていきます。

短期間で巻き返すための考え方

出遅れた状況から巻き返すためには、「完成度」ではなく「スピード」を意識することが大切です。

最初から完成された自己PRや志望動機を作る必要はありません。むしろ、多少粗くてもいいので実戦に出して、フィードバックをもとに改善していく方が効率的です。

また、企業が見ているのは「どれだけ準備したか」ではなく、「自社に合うかどうか」です。この視点に立てると、やるべきことはシンプルになります。

出遅れたと感じている方ほど、完璧を目指すよりも、まずは動くことを優先してみてください。そこから一気に流れが変わるケースは少なくありません。

(本記事は『ありのままの自分で、内定につながる 脇役さんの就活攻略書』に関連する書き下ろしです