『ありのままの自分で、内定につながる 脇役さんの就活攻略書』は、特別な経歴や夢がなかった“普通の就活生”である著者が、1000冊以上の本を読み込み、自分に合った就活メソッドを築き上げ、食品大手を含む22社から内定を獲得した実体験をもとにした、どんな学生でも内定に近づく一冊です。「自己PRで話せることがない」「インターンに参加していない」といった就活に不安を抱く学生と、そっと背中を押したい保護者に読んでほしい就活戦略が満載です。今回は、入社3か月で辞めたくなる人に共通する考え方について著者である「就活マン」こと藤井氏が特別に書き下ろした記事をお届けします。

入社3か月で辞めたくなる人に共通する考え方Photo: Adobe Stock

「理想と違う=間違いだった」と結論づけてしまう

新入社員の皆さんに覚えていてほしいことがあります。それは、入社して3か月ほど経つと、仕事に対して「思っていたのと違う」と感じ、辞めたい気持ちが芽生えることもあるということです。

こうした気持ちを持つ人には共通する考え方があります。

ひとつは、「会社選びを間違えた」という結論に結びつけてしまう考え方です。

入社直後は情報が一気に増えます。業務の難しさ、人間関係、社内ルールなど、想像していなかった側面が見えてきます。違和感が生じるのは自然なことです。

しかし、その一時的な感情を長期的な判断に直結させてしまうと、冷静な分析ができなくなります。時間軸が短いまま結論を急ぐことが、辞めたい気持ちを強める要因になります。

評価を「今この瞬間」で判断してしまう

3か月という期間は、まだ成果が目に見えにくい時期です。

仕事の全体像を理解しきれていない中で、残業が多くなったり、仕事がうまくいかないと、「自分は向いていないのではないか」と考えやすくなります。同期と比較して焦ることもあるでしょう。

しかし、最初は覚えることが多く、成果よりも基礎の習得に時間がかかります。それでも、自分の現在地だけを見て評価してしまうと、過度な自己否定につながります。

「まだ途中段階である」という視点を持てるかどうかが、大きな分かれ目になります。

会社を「完成された環境」と期待している

もうひとつの共通点は、会社に対する期待値です。

入社前は、「ここなら安心できる」「この会社なら成長できる」と理想を描きます。しかし実際の組織は、未完成で矛盾も抱えています。上司にも癖がありますし、制度にも課題があります。

どの会社にも不満は存在します。それを前提として受け止められるか、それとも「理想と違う」と強く失望してしまうかで、受け止め方は変わります。

環境を完璧なものと期待しすぎると、現実との落差が大きくなります。会社は与えられる場ではなく、自分も関与しながら形づくる場だと捉えられるかどうかが重要です。

辞めたい気持ちは“情報不足”から生まれることも

入社3か月では、仕事の全体像も、部署の役割も、将来の選択肢も十分に見えていません。

その段階での判断は、限られた情報に基づくものになります。感情が先行している可能性もあります。

「辞めたい」という気持ちが出たときは、まず事実と感情を切り分けてみてください。何が具体的に嫌なのか。

時間をかけることで見えてくる景色もあります。もちろん、無理を続けるべきだという意味ではありません。ただ、今の判断基準が十分かどうかを考え直すことは大切です。

辞めたいと感じた瞬間こそ、自分の考え方を見つめる機会です。自分を理解した上で選ぶ道は、より納得感のあるものになるのではないでしょうか。

(本記事は『ありのままの自分で、内定につながる 脇役さんの就活攻略書』に関連する書き下ろしです