株価の乱高下に翻弄され、心が休まらない。
そんなあなたに、とっておきの本がある。
「『金持ち父さん 貧乏父さん』以来の衝撃の書」と絶賛されている『JUST KEEP BUYING』と『THE WEALTH LADDER 富の階段』だ。いずれも全米屈指のデータサイエンティストが、日本人向けに投資の原理原則を書いた本だ。
今回は、令和の怪物的ベストセラー『お金の大学』の両@リベ大学長に大絶賛されている『THE WEALTH LADDER ウェルス・ラダー』について「今後一切のお金に関する悩みが消えた」と言うライターの小川晶子氏が緊急寄稿した。(構成/ダイヤモンド社・寺田庸二)
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将来のために今は我慢?
3月の国会で「NISA貧乏」という言葉が出て、話題になった。
将来に不安があるため、NISA口座に資金を入れることを優先して生活を切り詰めていることを指している。
テレビのニュースでは、とくに若者がNISA貧乏になっているという指摘がされていた。投資を始める若者も多いが、一般的に若者は収入が多くなく、余裕資金はない。
20代後半の平均手取り額は約24万円。積立NISA利用者の平均積立額は月2~3万円であるという。
なかには収入の半分を投資にまわし、生活を切り詰めている人もいる。テレビのインタビューで「不安だから」と言っていた。
確かに将来は不安だ。公的年金があるから大丈夫、なんてとても思えない。インフレも進んでいくだろうし、今の仕事をこの先も続けられる保証もない。
しかし、まだ先の未来のために今は我慢してばかりだとしたら、それで本当にいいのだろうか? という気持ちになる。
私たちはどうバランスをとっていけばいいのだろうか。
お金は「塩」のようなもの
資産形成のベストセラー『THE WEALTH LADDER』著者のニック・マジューリ氏は、お金を「塩」に例えている。
塩が食べ物本来の味を引き出し、おいしくしてくれるのと同じように、お金は人生を引き立ててくれるというわけだ。
お金がなければ、人生は味気なく、限られたものになってしまう。
しかし、塩だけがあってもうれしくないように、お金だけ増やしても意味がない。
お金以外に、築きたい4つの富とは?
本書は、「富の階段」を登るように、資産を増やす戦略が書かれた本ではあるが、「お金以外の富」についても考えるべきだというのだ。
それは次の4つの富である。
①社会的な富
良好な人間関係を基盤とする富。社会的な富は、他の種類の富も豊かにする。
たとえば、良好な人間関係を持つ人は幸福度や健康度が高くなる。
「本当の豊かさとは、嫌な人たちと時間をすごさないこと」という話もあって面白い。
②精神的な富
心理的・感情的にどれくらい豊かさを感じられるかということ。
さまざまな要素があるが、本書では「仕事」「ストレス」「自尊心」に焦点を当てている。この3つの領域を改善できれば、精神的な富が豊かなものになる。
とにかく早く資産形成をしたいとだけ考えたら、自尊心など無視してグレーな仕事、ストレスフルな仕事をし、大金を稼ぐのもいいことになる。しかし、それでは精神的な富が著しく低くなるだろう。
③身体的な富
健康であること。健康でなければ、他の種類の富から十分な価値を引き出せない。
ある研究によれば、健康状態が良好である価値は40万ドルの追加収入に相当するという。この研究では、健康は「対象となった非金銭的な資産の中で、群を抜いて価値が高い」と結論づけている。
④時間的な富
自分の時間を好きなように使えること。
ほとんどの人は働く時間が必要だから、すべての時間を好きなように使えるわけではない。しかし、たとえ短くとも価値ある時間を過ごすことが大事だ。
何をするにしても、時間の使い方に意識を向けよう。
なぜなら、時間は「これ以上増やせない唯一の富」だからだ。
(――『THE WEALTH LADDER』p.342)
これら4つの富を意識することが大事だ。
お金は、他の富がなければ価値がないのである。本書を参考にしながら、ぜひ向き合ってみてほしい。
(本稿は、『THE WEALTH LADDER 富の階段』に関する完全書き下ろし特別投稿です。)











