イラン戦争を巡る緊張が高まる中、大西洋を挟んだ欧米の絆が急速に悪化し、世界で最も重要な地政学的パートナーシップが離別へと向かう懸念が強まっている。ドナルド・トランプ米大統領は、米国とイスラエルによる対イラン戦争に欧州の同盟国が参戦しなかったことについて、「嫌悪感」を抱いたと発言。側近や記者には、北大西洋条約機構(NATO)からの離脱を検討していると漏らした。77年続くNATOは冷戦で勝利し、つい最近までは西側諸国の土台となってきた。一方で欧州首脳は、事前協議なしに始まったこの戦争が違法かつ無謀だとして、断固反対の姿勢を示している。またトランプ氏はここ1年間で欧州製品に関税を課し、ウクライナに対する米国の支援の多くを打ち切り、欧州首脳を繰り返し嘲笑。さらにデンマーク領グリーンランドを領有すると脅したことなどから、欧州の指導者や有権者からは、米国への協力姿勢は見られない。
米欧同盟、離別の瀬戸際 イラン戦争巡り
NATOはイラン戦争への対応を巡って新たな危機を迎えている
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