加えて、米国株はボラティリティ(値動きの変動幅)が激しいので、5倍株、10倍株がよく出現する一方で、下落幅もダイナミックです。ハイリターンの裏には、当然ハイリスクもあるということです。

「リスクを抑えて、失敗をできる限り避ける」を投資方針とするわたしには、米国の個別株への投資はリスキーです。よって、実際に投資する場合は、日本株以上にリスク分散が必要になるでしょう。

 そこで活用しているのが、「ETF(上場投資信託)」です。米国高配当株投資では、個別株ではなくETFを使うことで、「リターンの魅力」と「分散による安心感」のいいとこ取りができるのです。

高配当ETFを活用して
700社に分散投資

 ETFとは、ひとことでいえば「株のように売買できる投資信託」です。

 正式名称は「Exchange Traded Fund」で、「上場投資信託」とも呼ばれます。インデックスファンドと同じ投資信託の仲間ですが、ちょっと仕組みが違います。

 一般的な投資信託は基本的に「非上場」で、証券会社や投資会社を通じて購入します。そのため、一日の取引が終わったあとに価格(基準価額)が決まります。

 一方のETFは、「上場」しているため、個別株と同じようにリアルタイムで売買ができ、価格が変動するのが特徴です。

 ETFと一般的な投資信託(非上場投資信託)は、あくまで「上場/非上場」の違いに過ぎませんが、高配当株投資を方針とするファンドはほとんどがETFです。高配当株投資では、株価が下がったときに買ったほうが利回りはよくなるため、リアルタイムで相場を見て買えるETFはニーズがあるのだと考えられます。

 また、S&P500などのインデックスファンドと同様に、多数の銘柄がセットになっているETFを選べば、1銘柄のファンドを買うだけで分散投資が可能です。

 わたしのように、「リスクを分散して長期で育てたい」タイプの投資家にはぴったりのツールなのです。

 現在、わたしが保有しているのは、次の3つの米国高配当ETFです。

・SPYD(SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF)
S&P500構成銘柄から配当利回り上位80銘柄を四半期ごとに抽出。高い配当利回りが特徴。

・HDV(iシェアーズ コア米国高配当株ETF)
モーニングスター配当フォーカス指数に連動するように設計され、財務的に健全で持続的に配当を支払う能力が高い、米国の高配当利回り企業81銘柄に投資。

・VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)
米国市場の配当利回りが平均より高い大型・中型・小型株のなかから、収益性と健全性を兼ね備えた572銘柄を対象に、構成比率を時価総額加重平均で算出するFTSE High Dividend Yield 指数に連動したETF。

 この3つを合わせると、約700銘柄に分散投資している計算になります。