人生が崩れていく人は、何が原因なのだろうか?
人生は、思っているよりもずっと短い。限られた時間を「自分第一」で生きるためにはどうしたらいいのだろうか?
その答えが、『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』(クリス・ギレボー著、児島修訳)にある。本稿では同書から特別に一部を公開する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・佐藤里咲)
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忙しさに紛れて見過ごしてきた違和感
気づけば、1日が終わっている。
やるべきことはこなしたはずなのに、なぜか何も残っていない。
仕事にも慣れ、任されることも増えた。
周囲からの期待にも、それなりに応えられている30代半ば。
キャリアも生活も、ある程度かたちになってくる時期だ。
それなのに、ふとした瞬間にこう思う。
「このままでいいのだろうか」と。
忙しさに紛れて見過ごしてきた違和感が、
35歳前後になると、ごまかせなくなる。
ここで目を背けるか、向き合うかで、
その後の人生は静かに、しかし確実に分かれていく。
この違和感をそのままにしている人には共通点がある。
それは、「あなたが最も無視しているのは自分自身である」ということに気づけていないことだ。
これは、他人のために1日の時間の大半を費やしている人に当てはまる。
「生きている」という実感を味わおう
仕事や育児、介護など他人のために時間を使わなければいけない人はたくさんいるだろう。
そんな中であっても、「生きている」という実感を少しでも味わえるようにしよう。
私たちはつねに「生きている」という実感を抱いているわけでない。たいていの人は、ほとんどの時間を、「生きている」という感覚を特に持たずに過ごしている。
イギリスには戦時中、「平静を保ち、普段の生活を続けよ(Keep Calm and Carry On)」というスローガンがあった。これは国民が戦争を生き延びるにはいい考えかもしれないが、ストレスが溜まり、自分の時間をうまく使えていることに自信が持てない場合には役に立たない。同じような生活を続けていれば、「生きている」のを実感する瞬間はなかなか味わえないだろう。
だから、1日を通して自分の行動にもっと注意を払うように努めるのと同じように、生き生きとした気持ちになる瞬間に注意を向けてみよう。
こうした瞬間を多く経験するようになると、最初は驚きを感じるかもしれない。「わあ、生きている感じがする! すごい!」と。
この「生きている実感」は、放っておいて増えていくものではない。
同じ毎日を繰り返すだけで、時間は静かに過ぎていく。
気づいたときには、
「やるべきことはこなしてきたのに、何も残っていない」
そんな後悔に変わってしまう。
35歳は、その分岐点だ。
自分を後回しにし続けるのか、取り戻すのか。
一度、問い直してほしい。
「今日、自分のために使った時間はあったか」と。
(本稿は、『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』の発売を記念したオリジナル記事です)









