中国はイラン戦争を巡って異例の外交的介入に乗り出し、イラン政府に米国との協議に応じるよう働きかけた。中国政府の役割は決定的なものではなかったものの、中国の指導者である習近平国家主席は今や、ドナルド・トランプ米大統領に対する外交資本という貴重なものを手に入れた。この戦争を注視する人々の大半は、パキスタン、トルコ、エジプトに2週間の停戦の仲介役としての功績があると考えているが、トランプ氏はイランを交渉の場に引っ張り出したとして中国を名指しで称賛した。ホワイトハウスによると、米中は両国政府の「トップレベル」で停戦案を協議したという。こうした急展開の外交協力は、来月に予定されるトランプ氏の訪中のお膳立てをするための計算された戦略のように見える。習氏は今、仲介役を果たすことで、米中首脳会談への前向きな機運を生み出している。習氏は首脳会談で、地政学面での米国への貢献と引き換えに、関税やハイテク製品輸出規制の緩和、さらには台湾の独立性に関して米国のより積極的な反対姿勢を引き出したいと考えている。
中国のイラン外交、トランプ氏の歓心買い「実利」狙う
5月の米中首脳会談を念頭に
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