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「もっと年収が高ければ幸せになれるのに…」。そう考えていませんか?しかし現実は残酷です。世帯年収1800万円の共働き夫婦が「お金がない」と嘆き、マイホームの資金計画に苦しむ一方で、世帯年収1000万円でしっかり貯金し、余裕で住宅ローンを組んで豊かな生活を送る家庭が存在します。高収入=お金持ちという常識を覆す、この両者の家計を分ける「決定的な違い」とは一体何なのでしょうか?(文/心理学者・立正大学客員教授 内藤誼人)
年収1800万でもビンボーな人
1000万で豊かな人の違い
「いったい、みんなどれくらい稼いでいるんだろう?」
だれでも一度は考えたことがあるはずです。国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査」によれば、日本の平均給与は約460万円です。しかし、同じ年収でも、家族構成や住んでいる地域、住宅ローンの有無、教育費のかかり方によって、暮らしの実感は大きく変わります。
そのため、私たちはつい「年収が高いほど幸せなはずだ」と考えがちですが、現実はそれほど単純ではありません。
年収が高くても、つねにお金の不安を感じながら暮らしている家庭もありますし、それほど高収入ではなくても、毎日の生活に満足し、精神的な余裕を持っている家庭もあります。
お金が大事なのはもちろんですが、幸福感は年収の額だけでは決まらないのです。
こんな人たちがいます。子どもが生まれたばかりの共働きの夫婦。世帯年収は1800万円もあるのに「もっと広い家を購入したいが、自己資金を工面できない」そうで、常に「お金が足りない」と嘆いています。自己資金=貯金ですから、資金計画が甘いと言わざるを得ません。お子さんの将来も心配になります。
一方で、会社員の夫とパートの主婦で世帯年収1000万円の家庭は、2人目の子どもが生まれたのを機に4LDKの新築戸建てを郊外に購入したそうです。2025年の不動産価格が高騰する中でも自己資金を潤沢に持っていたことで、夫単独でローンを組むことができたそうです。
では、年収1800万円でも「お金が足りない」と感じる家庭と、年収1000万円でも「十分に豊かだ」と感じる家庭とでは、一体何が違うのでしょうか。







