7日夜のイランに対する勝利宣言からは程遠い状況にあるが、幸いなことにドナルド・トランプ米大統領はそれを認識しているようだ。米国の交渉団は11日、協議が失敗に終わったあとパキスタンを離れた。トランプ氏は12日、イランの港を利用する船舶を対象とするホルムズ海峡の海上封鎖を発表した。イランは大半の石油・ガスタンカーに同海峡通過を認めていないが、今後は自身が同様の扱いを受けることになる。イランが妥協しないことは予想できた。イランは停戦に対するトランプ氏の強い意欲を、切羽詰まっている兆候であり、イランのエネルギー戦略が勝利していることの証左と受け止めた。イラン政権は停戦中でもホルムズ海峡の開放さえしようとしないため、その指導部が数十年にわたる核開発目標とイデオロギーの核心を放棄すると考える理由はほとんどなかった。