「ついヤバいと言ってしまう」「自分の考えをうまく言葉にできない…」。
言いたいことがないワケではないのに、うまく言葉にできない。あなたにも、そんな悩みはありませんか?
小学校から企業研修、さらには少年院まで、さまざまな現場で教えてきた小説家が教える、世界一やさしい「言語化」にまつわる授業。知ってしまえば、今は語彙力ゼロでも、話し下手でも、「自分の言葉」でちゃんと話せるようになれてしまう!
本記事では、子どもも読めて、大人も楽しいビジネス書『小学生でもできる言語化』から、著者の田丸雅智氏にヒントをうかがった。(構成/ダイヤモンド社・秋岡敬子)
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Q.イラッとすることを言われたとき、どう返していますか?
――田丸さんの書き方講座は、子どもから大人まで、さまざまな人を対象に開催されてるとお聞きしました。いろんな人と接していると、どうしてもイラッとする出来事はあると思います。そんなとき、どう対処していますか?
文面と対面で、対処法は異なる
田丸雅智氏(以下、田丸):メールなら、まず大事なのは反射的に返さないことです。
僕も感情がたかぶってしまって、感情のままに書くことはあります。
ただ、そのままは送らず、必ず読み返します。
書くだけでも少し気持ちが落ち着きますし、読み返しているうちに「自分が過剰に受け取っていただけかもしれない」「相手には別の意図があったのかもしれない」と視点が変わってくるんです。
そこから自分の書き方が適切かを考えなおしたり、強い言い方をやわらかく整えたりしていく。
書き言葉は推敲できるので、ここが強みですよね。
反撃よりも効果的な方法・ベスト1
――なるほど。書き言葉の方が、反射で対応する必要もないので、自分の中で考える時間が設けられるのは良いことですよね。逆に、会話の中でイラッとしたときはどうしますか?
田丸:会話は推敲ができないので、正直難しいです。
ただ、なるべく意識しているのは、怒りや悲しみではなく「困惑」で返すことです。
たとえば1対1で少し引っかかることを言われたときに、「えっ……?」「えっと、それはどういう……」というように、困っている・戸惑っているという形で返す。
この「困惑」は、怒りや悲しみよりも感情の強さを一段下げてくれるような気はしています。
悲しみや怒りをそのまま返すと、相手も身構えてしまいます。
でも困惑なら、クッションのあるコミュニケーションになるんじゃないかなと。
結果として、相手も「今のはまずかったかも」となったり、ただの言葉足らずだったときには「あ、すみません。説明不足でした」と受け止めやすくなったりする気がします。
――困惑すればいいのか! たしかに、怒りに怒りで対抗するよりも、「傷つきました…!」みたいな反応の方が、効果がありそうな気がしますし、実践しやすいかもしれませんね。
(本記事は、田丸雅智著『小学生でもできる言語化』の著者インタビューです。)









