『ありのままの自分で、内定につながる 脇役さんの就活攻略書』は、特別な経歴や夢がなかった“普通の就活生”である著者が、1000冊以上の本を読み込み、自分に合った就活メソッドを築き上げ、食品大手を含む22社から内定を獲得した実体験をもとにした、どんな学生でも内定に近づく一冊です。「自己PRで話せることがない」「インターンに参加していない」といった就活に不安を抱く学生と、そっと背中を押したい保護者に読んでほしい就活戦略が満載です。今回は、他の就活生と比べてしまうときの考え方について著者である「就活マン」こと藤井氏が特別に書き下ろした記事をお届けします。

「内定が出ている就活生をみて焦る…」人と比べてしまうときの考え方Photo: Adobe Stock

他の就活生と比べてしまう

周りで内定が出始めると、どうしても「自分は大丈夫なのか」「内定が出ている就活生をみて焦ってしまう…」と心配になってしまいますよね。

実際、多くの就活生がこのタイミングで比較してしまいます。ただこれ、意志の問題というよりも、自然な反応に近いものです。

人はもともと、同じ環境にいる人と自分を比べて安心したり、不安になったりする傾向があります。特に就活のように「どうすることが正解かがわからない状況」では、その傾向が強く出ます。

さらに、今はSNSの影響も大きいです。誰かの内定報告や進捗が目に入りやすくなっているので、「自分だけ遅れているのでは」と感じやすい状況になっています。

ただここで押さえておきたいのは、自分が知り得る情報は一部でしかないという点です。内定を持っている人の裏側には、不合格の経験や試行錯誤があることがほとんどですが、そこはあまり見えません。

結果だけを見て比較してしまう。この構造が、焦りを生みやすくしているんですよね。

就活に影響してしまうことも

問題は、この比較がそのまま行動に影響してしまうことです。

例えば、「早く内定を取らないと」と焦って、志望度の低い企業にも手当たり次第に応募してしまうケース。これ、かなり多いです。ただ、準備が浅い状態で受けても通過率は上がらず、むしろ不合格が続いてしまいます。

また、他人の進捗に合わせて動こうとすると、自分の軸がぶれてしまいます。本来は自分に合う企業を見つけることが大切なのに、「とにかく受かること」が目的になってしまう状態です。

さらに、面接の場でも影響が出ます。「早く結果を出さないと」という気持ちが強くなると、余裕がなくなり、本来の自分らしさが出せなくなります。

比較そのものが悪いわけではありませんが、方向を間違えると、行動の質を落としてしまう要因になります。

どう考えたらいいのか?

では、どう考えればいいでしょうのか。

ポイントは、比較の対象を変えることです。他人と比べるのではなく、「自分の動き方が合っているか」に目を向けることが大切です。

企業が見ているのは、「他の学生より早いかどうか」ではありません。「この人が自社に合うかどうか」という一点です。この評価軸は、周りの状況とは関係ありません。

実際、内定が早く出ている人と、最終的に納得のいく就職をする人が一致するとは限りません。早く決まったものの、入社後にミスマッチを感じるケースもあれば、時間をかけて自分に合う企業に出会う人もいます。

ここで大切なのは、「自分の行動が結果につながる形になっているか」です。

面接の場数は足りているか。企業目線で話せているか。改善を回せているか。このあたりに目を向けるだけで、やるべきことはかなり明確になります。

周りのスピードはコントロールできませんが、自分の動き方はコントロールできます。

他人の結果ではなく、「今の自分の行動は前に進んでいるか」を基準に、一度見直してみてください。

(本記事は『ありのままの自分で、内定につながる 脇役さんの就活攻略書』に関連する書き下ろしです