もう4月なのに内定ゼロ…
『ありのままの自分で、内定につながる 脇役さんの就活攻略書』は、特別な経歴や夢がなかった“普通の就活生”である著者が、1000冊以上の本を読み込み、自分に合った就活メソッドを築き上げ、食品大手を含む22社から内定を獲得した実体験をもとにした、どんな学生でも内定に近づく一冊です。「自己PRで話せることがない」「インターンに参加していない」といった就活に不安を抱く学生と、そっと背中を押したい保護者に読んでほしい就活戦略が満載です。今回は、就活生がいま知っておきたいことについて著者である「就活マン」こと藤井氏が特別に書き下ろした記事をお届けします。
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「能力の差」だけでは説明できない
4月に入り、友人やSNSで「内定が出た」という話を見かけると、どうしても焦ってしまいますよね。
ただ、この焦りの正体は少し整理しておく必要があります。多くの場合、「自分が遅れている」という事実ではなく、「周りと比べてしまっていること」から生まれています。
そもそも、就活の進み方は人によって大きく異なります。インターン経由で早く選考に進んでいる人もいれば、これから本選考を受け始める人もいます。
つまり、はじめからスタート地点は揃っていないのです。それにもかかわらず、同じ土俵で比較してしまうと、必要以上に焦りが生まれます。
ここで一度立ち止まってほしいのが、「自分は本当に遅れているのか」という視点です。周りに内定者がいることと、自分の可能性が狭まっていることは、必ずしもイコールではありません。
焦っても就活はうまくいかない
問題は、この焦りが行動の質を下げてしまう点にあります。
例えば、「とにかくどこでもいいから受かりたい」と考えてエントリーを増やすケース。この場合、志望度や準備が浅いまま受け、選考で見抜かれてしまうこともあるでしょう。
また、他人の進捗に引っ張られて、自分の軸がブレてしまう人もいます。本来であれば自分に合う企業を探すべきなのに、「とりあえず受かりそうなところ」を優先してしまう状態です。
焦りは行動量を増やすことにはつながりますが、行動の質を下げてしまうことが多いです。結果として、頑張っているのにうまくいかない、という状況に陥りやすくなります。
本当に意識すべきはスピードではない
では、どう考えればいいのでしょうか。
大事なのは、内定が出る「早さ」ではなく、「自分に合う企業に出会えているか」です。
企業側が見ているのは、「早く動いていたか」ではありません。「自社に合うかどうか」「一緒に働きたいか」という視点です。この評価軸は、4月でも5月でも変わりません。
実際、早く内定を取ってもミスマッチで悩むケースは少なくありません。一方で、少し時間がかかっても、自分に合った企業に出会い、納得して入社する人もいます。
ここで焦ってしまうと、「早く内定を取ること」自体が目的になってしまいます。本来の目的は、自分に合う企業を見つけることのはずです。
もちろん、何もせずに安心していいわけではありません。ただ、他人と比べて焦る必要はありません。
見るべきは周りではなく、「今の自分の動きが適切かどうか」です。
周りの内定の数ではなく、自分の選択に納得できるかどうかという視点で、一度立ち止まって考えてみてください。








