イラン戦争によって中東の石油・ガス供給が抑えられたことから、世界各国が太陽光発電などの再生可能エネルギーの導入を急いでいる。この技術は多くの場合、中国から調達されるため、中国政府にとって追い風となっている。イラクの首都バグダッドに住むアリ・アルカザリさんは最近、中国製の屋上太陽光パネルと日没後のための蓄電池に2000ドル(約32万円)を費やした。イラクは産油国だが、発電所の稼働を維持するために輸入天然ガスに一部依存していることから、猛暑の夏に電力供給が途絶えるのを懸念していたのだという。「人々はクリーンエネルギーでこの問題を解決しようとしている」とアルカザリさんは語った。世界中の消費者も政府も同様の考えを抱いている。ホルムズ海峡がほぼ完全に封鎖されたことで、国際エネルギー機関(IEA)がエネルギーの史上最大の供給途絶と呼ぶ事態が発生した。ロシアによるウクライナ全面侵攻から4年の今、イラン戦争は、石油とガスに依存する輸入国がいかに戦争や海上交通の要衝の脅威にさらされやすいかを改めて思い起こさせた。
イラン戦争の勝者は中国グリーン産業
中東情勢の混乱を受け、中国が太陽光・風力発電を世界に売り込もうとする動きが勢いを増している
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