「ついヤバいと言ってしまう」「自分の考えをうまく言葉にできない…」
言いたいことがないワケではないのに、うまく言葉にできない。あなたにも、そんな悩みはありませんか?
小学校から企業研修、さらには少年院まで、さまざまな現場で教えてきた小説家が教える、世界一やさしい「言語化」にまつわる授業。知ってしまえば、今は語彙力ゼロでも、話し下手でも、「自分の言葉」でちゃんと話せるようになれてしまう!
本記事では、子どもも読めて、大人も楽しいビジネス書『小学生でもできる言語化』から、著者の田丸雅智氏にヒントをうかがった。(構成/ダイヤモンド社・秋岡敬子)

「気付いたら孤独になっている人」の特徴・ワースト3Photo: Adobe Stock

Q. 「孤独になりやすい人」には共通点がありますか?

――『小学生でもできる言語化』には、言語化ができるようになるメリットとして、コミュニケーションがスムーズになることが挙げられていると思います。田丸さんは、小学校や企業研修などで書き方講座を行ったり、ショートショート作家として活動されていますよね。いろんな年代の方々と接していると思うのですが、「孤独になりやすい人」の特徴があれば、お聞きしたいです。

「孤独になってしまう人」の特徴・ワースト3

田丸雅智氏(以下、田丸):どうでしょうか……たとえば、言葉が鋭すぎる人は孤独になりやすいのかもとは思います。

 いつも暴力的な言葉を使ったり、強い言い切りが多かったりする人ですね。

 そういう言葉は、その場では通用しているように見えても、結局は自分に返ってきます

 それから、やはり大きいのは決めつけや思い込みが強い人でしょうか。

 日頃の書き方講座でも感じますが、思い込みが強い人、上から目線の人、自分の考え以外をなかなか認められない人は、難しいところがあるかもしれません。

 会話をいつも自分のターンにしてしまう人もそうですね。

 ずっと自分の話ばかりしていると、やはり人間関係は難しくなるのかなと思います。

否定せずに「別の見方」を提示する

――そういう人には、講座の場でどう接するようにしていますか?

田丸:否定はしません。

 まずは、「こういう考え方もありますよね」「他にもこういう選択肢がありますよね」と、別の見方をやわらかく提示するようにしているつもりです。

 たとえば、何かを強く言い切る人に対しても、「たとえば、こういう切り口もあるように僕は感じたんですが、どうですか?」という形で返します。

 ただ、そういうふうにやわらかく返しても、「いや、ないです」「違います」と強く返されることはあります。

他者の視点が「思い込み」を壊してくれる

田丸:そういう場合は、少しずつ別の人の意見も交えながら、視野を広げてもらうように試みています

――私の想像だと「孤立しがちな人」の特徴として、自分に自信がなさすぎる人もあるのかなと思うのですが、どうでしょうか? 書き方講座にそういう方々はいらっしゃいますか?

田丸:います。結構います。

 たとえば、ちゃんと面白い発想ができているのに、本人だけが「全然できていない」「これはおもしろくない」と自分自身で否定してしまう人です。

 実際にはできているんですよ。

 でも、本人の中にある思い込みや自己否定が強すぎて、それを認められない

 そういうときは、僕だけが言うのではなく、まわりの人にも助けてもらったりします。近くの人に、「これ、不思議な言葉になっていると思いますか?」と聞くと、たいていすぐに「はい」「おもしろいと思います」と答えてくれる。

 そうやって、自分だけの思い込みではなく、他者の視点を通して自信を持ってもらうことはよくあります。

――やはり、他者と関わることは大事なんですね。

田丸:めちゃくちゃ大事だと思います。

 他者と関わることで、自分の考えや仮説は揺さぶられる。

 その揺さぶりがあるからこそ、「自分は本当はどう思うのか」「どこを変えるべきか」が見えてきます。

 もちろん、最後は自分で考えることが大事です。

 でも、そのためにも、まずは人と関わって、自分の仮説を更新していくことが必要なんだと思います。

(本記事は、田丸雅智著『小学生でもできる言語化』の著者インタビューです。)