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「老後のために」と始めたNISAやポイ活。しかし今、平均以上の収入がありながら、家計が破綻寸前に追い込まれる「NISA貧乏」が社会問題となっています。毎月10万円のクレカ積立でお得にポイントを貯めているはずが、なぜか毎月の生活費が足りない……。その裏には、投資の利益を完全に吹き飛ばす“恐ろしい罠”と、無自覚にやっている「絶対NG行動」が隠されていました。世帯月収55万円、4人家族の家計を破綻に導いた落とし穴とは?(家計再生コンサルタント 横山光昭)
「NISA貧乏さん」が陥る
本末転倒な思考
「NISAで資産形成を」という掛け声とは裏腹に、私たちの足元の暮らしはかつてないほど削られています。止まらない物価高、上がらない手取り収入。日々の買い物で10円単位の節約に励む一方で、「NISA貧乏」に陥る人がいます。生活費を切り詰めて投資にお金を充てるだけではなく、クレジットカードを使ってのつみたて投資は、投資と生活のバランスをわかりにくくさせてしまいます。
毎月の投資額は、10万円を上限に数万円以上。「ポイントが貯まるからお得」「今さら積立額を下げたら負け」 、そんな強迫めいた思いで投資を続けています。目的は将来のため、老後のためと言いますが、生活費が不足しているのに投資だけは変わらず続けることは本末転倒。
生活費が足りないからといってリボルビング払いやキャッシングなどで補填し、投資の運用益を遥かに上回る手数料を支払う。こんなことが起きているのです。
また、昨今の社会背景から実家離れができない成人した子どもとの同居生活も、うまくいかない家計に追い打ちをかけることがあります。LIFULL HOME'Sの調査結果によると、20代の37%が実家暮らしを選択するとのこと。それによる負担も、親にのしかかることが多くなってきた時代なのです。
1年以上前にご相談に来られた田中美歩さん(仮名・54歳・会社員・事務職)も、こうした問題を抱えるご相談者でした。







