小学5年生のエルシー・ライトさんは数カ月間、電話をねだり続けた。ついにクリスマスに電話を手に入れた。しかし、それはエルシーさんが思い描いていたものではなかった。固定電話だったのだ。米国の家庭では、子どもたちのスマートフォン使用を抑えるため、固定電話を設置してローテク生活を取り入れつつある。これにより、いくつかの問題が生じている。電話を手に入れてから数週間、エルシーさんは友だちに電話をかけても、何を言えばいいのか分からず、苦痛に満ちた沈黙の中に座っているだけだった。ノースカロライナ州アッシュビルに住む9歳のルナ・ジェームズ・マルティネスさんは、新しいティン・キャン(レトロな外観の子ども向け受話器)が不具合を起こしていると思い込み、何度も電話をかけ直していた。