学校で学ぶ歴史は、偉人たちの輝かしい功績や「すごい」エピソードが中心です。しかし実際には、思わず目を疑うような「やばい」行動や、人間味あふれる一面も数多く記録されています。
本記事では、『東大教授がおしえる 超!やばい日本史』より、徳川家康にまつわる「食い逃げ事件」のエピソードを抜粋して紹介します。『豊臣兄弟!』で注目が集まるいま、ドラマでは描かれない家康の「意外すぎる一面」を見ていきましょう。
イラスト:和田ラヂヲ(『東大教授がおしえる 超!やばい日本史』より)
食い逃げしておばあちゃんに追われる
徳川家康には、若いころに食い逃げをした逸話が残っています。
「三方ヶ原の戦い」で武田信玄に負けてしまった家康は、あわてて自分の浜松城に逃げ帰ることになりました。
逃げる途中、つかれて腹ペコだった家康は、あるおばあちゃんのお店で小豆餅を食べたといわれています。
でも、食べている途中に武田軍が追いかけてきたので、お金をはらわずにあわてて逃げてしまったのです。
「おい! 食い逃げしてんじゃねえええ!!」
家康からお金をもらえなかったお店のおばあちゃんはブチギレました。
なんと武田軍よりも速いスピードで疾走し、逃げた家康を追いかけたのです。
そして浜松城に近い場所で家康に追いつき、きっちりお金を徴収。憤怒の形相のターボおばあちゃんにタックルされた家康は、武田軍に追いつかれたと思って死を覚悟したことでしょう。
そのお店があった場所はのちに「小豆餅」、お金を受け取った場所は「銭取」という地名でよばれるようになりました。小豆餅から銭取までの距離は2km以上。
おばあちゃんの元気さとねばり強さ、そしておそろしいほどの執念は現代に語り継がれているのです。
(本原稿は『東大教授がおしえる 超!やばい日本史』からの抜粋です)









