三菱「デリカD:5」の○と×

■デリカD:5のここが(・∀・)イイ!!

1.唯一無二のポジション:2026年4月現在、3列シートミニバンで本格4WDを持つクルマはデリカD:5だけ。ノア/ヴォクシー、ステップワゴン、セレナにも4WDはあるが、いずれも滑ったときだけ後輪に駆動を配分するスタンバイ式。ランエボ直系の技術を注ぎ込んだデリカはモノが違う。

2.ディーゼルの実用トルク:2.2L4気筒ディーゼルターボ、最大トルク380N・m。これを8速ATが滑らかに引き出している。かつてのディーゼルにあった「ドンと出てガクンとつながる」粗さがない。

3.高速域のボディ剛性と乗り心地:「リブボーンフレーム」が効いている。首都高の継ぎ目を越えたとき、入力が「トン」と一発で収まる。連続する継ぎ目でも振動が重なって増幅されない。ボディが受け止め、サスペンションが処理し、次の継ぎ目までに姿勢がリセットされる。上質。

●新型デリカミニのここはちょっとどうもなぁ(´・ω・`)

1.隠せない基本設計の古さ:19年前のプラットフォームですからね。本気4WDの駆動系を床下に通すためにフロアが高く、昨今の低床ミニバンと比べると乗降性はどうしても悪くなる。足腰の弱ったお年寄りには正直厳しかろう。室内空間の使い方も古臭い。

2.3列目の居住性:本格4WDの代償。フロアが高いため座面との距離が近く、大人はほぼ「体育座り」になる。長距離は厳しい。3列目使用時の荷室も狭い。フル乗車したら人数分のキャンプ道具は積めない。

3.価格の上昇:上級グレードは車両本体で500万円超に迫る。オプション込みだと軽く500万円を超える。500万かぁ……。まあ諸物価高騰の折、これは仕方がありませんか。サランラップも値上げしますしね。

 ということで、次週は開発者インタビューをお届けします。お楽しみに!

(フェルディナント・ヤマグチ)

19年以上作り続けられる「超ロングセラー」の誕生まで

 こんにちは、AD高橋です。

 デリカがスペースギアからD:5へとフルモデルチェンジしたのが2007年1月です。デビュー当初は2.4Lガソリンエンジンを搭載していましたが、その後ディーゼルエンジンが追加されました。

 2019年にはラインナップをディーゼルのみに変更。また、三菱のデザインアイデンティティである「ダイナミックシールド」を採用した大幅なデザイン変更も行われました。こうした改良を重ねながら、デリカD:5は19年以上にわたって生産される超ロングセラーモデルとなっています。

 かつては4~6年でフルモデルチェンジを迎えるのが一般的でした。現在ではそのサイクルが長くなりましたが、それでも10年近く経つものはロングセラーと呼ばれます。それを考えると、D:5がいかに長期にわたって支持されてきたかがわかるはずです。

2007年デビュー時のデリカD:5。現在とはデザインが大きく異なる(広報写真)2007年デビュー時のデリカD:5。現在とはデザインが大きく異なる(広報写真)