2015年の発売以降、今でも多くの人に読まれ続けている『ありがとうの神様』。本書は、小林正観さんの40年間に及ぶ研究のなかで、いちばん伝えたかったことをまとめた「ベスト・メッセージ集」だ。あらゆる悩みを解決する「ありがとう」の秘訣が1冊にまとめられていて、読者からの大きな反響を呼んでいる。この連載では、本書のエッセンスの一部をお伝えしていく。

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すべてを受け入れて(感謝して)幸せに生きる、1%の人々

 100%の人が、学校教育や社会の中で、「闘うこと、抜きんでること、人と争うこと、比べること」を教わります。

 そして、99%の人が、「闘うこと、抜きんでること、人と争うこと、比べること」を体現しながら、生きています。

 しかし、99%の人が歩んでいる路線とは「違う価値観」で生きている人が、1%ほどいます。

 その1%の人たちは、大病をした、大事故に遭った、災難・トラブルに巻き込まれた、寝たきりの親の介護を何年も続けた……など、普通の人が、一般的に「苦労」「大変なこと」といわれる出来事に身を置いたことのある人たちです。

 この人たちは、「普通に生活できることが、どれほど幸せか」を知っています。

 普通に歩けること、普通に食べられること、普通に話ができること……、すべてに感謝をして、「ありがとうございます」と手を合わせることができるのです。

 1%の人たちは、何かを手に入れなくても、幸せを感じることができます。

 99%の人たちと同じように、「持っていないものを挙げ連ねて、それを手に入れることで幸せになれる」と教えられたにもかかわらず、「つらい経験」をしたことで、「今のままでも幸せである」「自分も相手も、今のままで100点である」ことに気づいたのです。

「ほしいものを50個書いてみてください」と言うと、「別荘がほしい、結婚相手がほしい、クルマがほしい、子どもがほしい……」など、50個書ける人がいます。

「では、同じ数だけ、すでに手に入れているものを書いてください」

 と言うと、50個書くことはできません。足りないもの、持っていないもの、手に入れたいものだけを見つめているからです。

「成績を上げるために、もっと勉強をしなければいけない」「今以上の成果を出すために、もっと働かなければいけない」と教えられてきた結果、99%の人は、上昇志向や向上心に常に追い立てられ、安らぎを感じることができません。

 常に枯渇感にさいなまれています。「夢が叶っていないのは、自分の頑張りが足りないからだ」と考え、いつも「足りないもの」を探しています。

 しかし、1%の人たちは、自分がすでに、どれだけたくさんのものを手に入れているか、どんなに自分が恵まれているかを知っています。

 だから、「手に入れているものを書いてください」と言うと、いくつでも書くことができるのです。

 この1%の人たちは、じつは、「夢も希望もない暮らし」をしています。

 私たちが受けてきた学校教育では、夢や希望を持ち、「幸せとは、努力や頑張りの先で手に入れるものだ」と教えられてきました。

 けれど、「自分にはあれが足りない、これがほしい。まだまだ、もっともっと」と言い続けるかぎり、いつまでも満たされることはありません。

 1%の人は、「今の瞬間」から幸せを感じることができます。すでに、満たされている。だから、夢も希望も持つ必要がありません。

 幸せは、頑張った結果として手に入るものではありません。

「必要なものは、すでに、すべていただいている」ことに気がつき、そのことに「ありがとう」と感謝できれば、神様が味方をし、夢も希望も持たなくても、幸せを感じることができるのです。