米国とイスラエルが2月下旬にイランへの攻撃を開始して以降、紛争地域を撮影した中国の衛星画像が大量に出回っており、イランなど米国の敵対勢力に戦場での指針となる情報を提供している可能性がある。中国の人工知能(AI)企業ミザービジョン(MizarVision)がAIを使って衛星データを分析し、米軍の空母やF22ステルス戦闘機、B52爆撃機の動きを追跡したとソーシャルメディアで主張したのを受け、中東でのこうしたデータの利用を巡る米国の懸念は強まっている。米国防総省が昨年12月に公表した中国の軍事力に関する評価報告書によると、中国に本拠を置く複数の商用衛星企業が、イラン革命防衛隊(IRGC)とのビジネス交流に参加している。ただ、国防総省は詳細を明らかにしておらず、イランが自国の軍事作戦の指針とするために中国の画像を使っている可能性があるか、あるいはどのような方法でそれを行っている可能性があるかは判断できなかった。