なぜか不運は一度に重なる。家電は壊れ、収入は不安定になり、気づけば出費ばかりが増えていく――そんな“ツイてない時期”を経験したことはないだろうか。日韓累計45万部を突破したベストセラー『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』(キム・ダスル著、岡崎暢子訳)の発売を記念した本記事では、ライターの柴田賢三氏に、「がまんとの向き合い方」についてご寄稿いただいた。(企画:ダイヤモンド社書籍編集局)

「なぜか運の悪い人」が“負の連鎖”を断ち切る方法・ベスト1Photo: Adobe Stock

“悪運”は“悪運”を呼ぶ

 電子レンジが壊れた。体重計も壊れた。冷蔵庫の扉は閉まりにくい。

 かぜをひいたら家族にうつるように、なぜか家電の故障も伝染するように起こる。

 しかも、自分のフリーの仕事もうまくいかず、来月から収入が怪しくなりそうだ……なんてときに家電の故障の連鎖がはじまるのだ。

 なんで、今?

 去年までの収入なら何とかなったのに、今だけはやめて。

 スーパーに行くたびに商品が値上がりしていて、カップ麺はもはや高級品。袋入りのラーメンすら特売日にしか手が出せない。ユニクロも、我が家からしたらハイブランドだ。

 冷蔵庫は扉が閉まったことを毎回きちんと確認すれば、買い直すほどの致命的な故障じゃない。体重計もしばらくナシでもがまんできるが、電子レンジは待ったなし。妻に急かされて価格比較サイトで最安値のものを探した。

うまくいかなくても
“品格”を保ち続ける

 日本で累計25万部を突破したベストセラー『人生は「気分」が10割』の中には「うまくいかないときほど『がまん』する」という項目がある。

急激な景気の悪化や健康上の問題なんかで思い通りにいかないことってある。不幸がコンボで襲い掛かってくることもあれば、信じていた人に裏切られて人間不信になったりとか。だけどいつだって、幸運の女神がほほ笑むのはがまん強い人。

――『人生は「気分」が10割』(p.18)

 著者のキム・ダスル氏は、“散々な目に遭っても決してあきらめず、地に落ちても品格を失うな”と説いている。

こうした経験を重ねてコツをつかめば、どんなトラブルだって怖くなくなる。ひたすら辛酸をなめてきた時間はそうやって恩返しをしてくれる。がまんして耐えぬいた時間の先には、必ず明るく幸せな未来が待っている。
――『人生は「気分」が10割』(p.19)

 とはいえ、この物価高はしばらく続くだろうし、労働賃金が上がったところでフリーランスの私たちには「このところ資材や人件費の高騰で苦しくてね。申し訳ないけど、この金額でお願いできない?」なんて値下げ交渉の材料にされる始末である。

 キム氏の言葉を信じて、安い電子レンジの購入ボタンをポチッたところで電話が鳴った。

 仕事の依頼か?

「コチラは松山税関事務所デス」

 詐欺電話の音声だった。

(本稿は、『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』の発売を記念したオリジナル記事です)

柴田賢三(しばた・けんぞう)
大学卒業後、複数の出版社や不動産会社での社員を経てフリーライターとして独立。週刊誌、月刊誌、WEBメディアなどで記者、編集者を経験した。事件、芸能、スポーツ、サブカルチャーまで幅広く取材に携わり、のちに新聞やテレビでも大きな話題になったスクープをモノにしたこともある。