『脳の専門医が教える 100歳までボケない脳』(ダイヤモンド社)は、7000人の脳を診察し、3000本以上の論文を読破した脳の専門医が、科学的根拠に基づいて「一生ボケない脳のつくり方」を徹底解説した1冊。【血圧】【食事】【睡眠】【速歩】【呼吸】【お酒】の習慣術で、100歳まで健やかな脳を育てるノウハウを紹介する。
※本稿は、『脳の専門医が教える 100歳までボケない脳』(ダイヤモンド社)をもとに編集したものです。

【脳の専門医が教える】「自分だけは大丈夫」が危険…認知症リスクを高める血圧のワナPhoto: Adobe Stock

脳を救う「正常性バイアス」からの脱却

なぜ、「高血圧のリスク」が叫ばれているのに、放置してしまう人が後を絶たないのでしょうか? そこには、私たちの心に潜む「正常性バイアス」という心理的な罠が関係しています。

なぜ「自分だけは大丈夫」と思ってしまうのか?

「周りの知人・友人もみんな血圧が高めだから」「まだ元気で不調もないし」

このように、自分に不都合な情報を無意識に過小評価し、「自分は大丈夫」と思い込んでしまうのが正常性バイアスの正体です。

しかし、高血圧は「サイレント・キラー(静かなる殺人者)」と呼ばれ、自覚症状がないまま脳の血管を蝕んでいきます。気づいたときには手遅れ、という事態を避けるためには、この根拠のない思い込みを捨てる勇気が必要です。

脳を守ることは「あなたらしさ」を守ること

血圧を管理することは、心臓を守ることだけが目的ではありません。あなたの思考、大切な記憶、そして性格や価値観といった「あなたらしさ」のすべてが宿る場所――それが脳です。

高い圧力が脳にかかり続けるということは、あなたの「心」や「人生の記録」を物理的に破壊し続けていることと同じです。血圧管理は、あなたがあなたとして一生を過ごすための「尊厳」を守る活動なのです。

100歳まで冴えた脳で生き抜く「第一歩」

「自分だけは特別」という考えを捨て、まずはご自身の血圧の「正解値(目標値)」を知ることから始めましょう。

家庭用血圧計を用意し、毎日同じ時間に測る
自分の数値を客観的に見つめる(125/75未満が理想的です)
高い場合は放置せず、生活習慣や専門医への相談を検討する

脳の寿命を決めるのは、日々の血圧管理にかかっているといっても過言ではありません。現実から目をそらさずに向き合うこと。それが、100歳まで冴え渡る脳を維持し、豊かな人生を謳歌するための確かな一歩となります。

※本稿は『脳の専門医が教える 100歳までボケない脳』(ダイヤモンド社)をもとに編集したものです。