
バーンズ先生の「華麗な立ち回り」
病院編には芸達者かつ、これまで朝ドラをにぎやかに彩った俳優たちが何人もいて、期待が高まる。筒井道隆はシングルマザーが主役だった『私の青空』(00年度前期)で主人公の元夫役を演じた経験の持ち主だ。
今回演じる院長の多田の第一印象は、なんだかクセがありそう。なにしろ医療ドラマの院長といえば、経営重視の腹黒い人物が少なくない。多田ははたして? 副院長の渡辺はあからさまに院長(権力)にすりよって、メリットの感じられない者には雑に振る舞っているように見える。
りんたちを歓迎してなさそうな永田フユや須永ヨシは、仕事にやる気があまり感じられない。つまり、帝都医科大学附属病院は評判のわりにはいまのところあまりいい状況ではなく、そこでりんたちが奮闘して立て直していくという物語が期待できる。こういうの、絶対わくわくする。
曲者(くせもの)ぞろいな雰囲気だが、この帝都医科大学附属病院についてバーンズ先生(エマ・ハワード)は「日本有数の病院」と言う。ここで1年実習を積むと、その実績によって、来年以降の看護実習の存続やこの国での看護婦の先行きが決まる。りんたち7人の第1期生はなかなか責任重大だ。
バーンズ先生と7人が院長室で挨拶(あいさつ)するとき、バーンズはわざとたどたどしい日本語に切り替える。副院長は英語が得意そうでないと感じたからだ。「我々もひと通り読み書きはできるんですけどね。話すとなるとね、ふふふ」と、誤魔化(ごまか)す副院長。今後、バーンズ先生は日本語の上手い下手を使い分けて、病院内で立ち回るのだろう。
話を聞いているとき院長が指をぐにゅぐにゅ動かしているのが気になった。神経質なのかもしれない。







