「前例がない」を言い訳にせず
突破口を探る

顧客の声から真の課題が見えてきたら、次はその解決策を見出すフェーズに入ります。

ダ・ヴィンチが手がけた発明や設計の多くは、氾濫する川の制御や新兵器の開発など、当時「解決困難」とされた難題への挑戦でした。前例のない課題に対しても、彼は決して諦めることなく「どうすれば実現できるか」を執念深く考え抜いたのです。

「前例がないから無理」「難しすぎる」と思考を止めてしまえば、企業の成長もそこで止まります。しかし、「必ずどこかに突破口があるはずだ」と考え続けることで、思いがけない解決の糸口が見えてくるものです。

天才でなくても勝てる
「チームの知恵」の活かし方

もちろん、私たちはダ・ヴィンチのような天才ではありません。だからこそ、難題を一人で抱え込むのではなく、チームや組織の力を最大限に活用することが重要です。

自分にはない「異なる視点」「専門性」が掛け合わさることで、一人では到底見えなかった解決への道筋が浮かび上がってきます。人と人とが知恵を出し合い、創造性を加速度的に高めていくこと。それこそが、組織が持つ最大の価値であり、現代における強力な武器となるのではないでしょうか。

※本稿は『リーダーは世界史に学べ』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。