「もっと信頼されたい」「努力を評価してもらいたい」「いつかは出世したい」……そんなあなたにおすすめなのが、越川慎司氏の著書『会社から期待されている人の習慣115』だ。マイクロソフトの元役員で、独立後はビジネスパーソンの働き方改善を支援してきた専門家である越川氏が、815社・17万3000人の行動を徹底分析して職場で評価される人たちの共通点を明らかにした。この記事では同書から、評価された人の45%が実践していた「ある習慣」を紹介しよう。(構成/ダイヤモンド社・石井一穂)

【出社後の習慣】三流は「メール返信」、二流は「ニュースチェック」、では一流は?Photo: Adobe Stock

昨日と同じ状態で仕事を始めていないか?

 朝、席に着いたらそのまま仕事を始める。

 多くの人にとっては当たり前の光景だろう。

 だが、なぜか出世する人は、そこから違う。
 仕事を始める前に必ず“ある調整”をしている。

 815社17万人の「働き方改善」を支援してきた専門家である越川慎司氏は、著書『会社から期待されている人の習慣115』で、職場での評価が高い人たちの共通点を次のように紹介している。

職場カメラを使った調査によって、期待されている人の45%が朝、椅子の高さを調整していることが判明しました。
一般社員では8%だったので、比率に大きな差があります。
デスクの高さ、モニターとの距離、キーボードの角度。そのすべてを、自分の体に合わせて調整していました。
――『会社から期待されている人の習慣115』より

 さらに調査の結果、デスクワークを長時間している人の中で最も生産性が高かった層は、椅子の高さを5ミリ単位で調整していることもわかったという。

 仕事を始める前に、まず環境を整える。

 評価されている人たちは、この小さな習慣を大事にしていたのだ。

わずか5ミリが「集中力」を変えている

 なぜそこまで細かく調整するのか。

 越川氏は、その理由についてこう述べている。

わずかな違いによって、腰痛や肩こりの発生率が変わったりします。座面が少し高いだけで骨盤の角度が変わり、背中の筋肉の緊張が和らぐ。逆に低すぎると、体重が腰に集中し、疲労が溜まりやすくなるのです。
こういった体の不調や姿勢の悪さは、思考力や集中力に悪影響をおよぼします。
その事実を知っているからこそ、期待されている人たちはデスクの微調整によって負荷を限りなく軽減しているのです。
――『会社から期待されている人の習慣115』より

 疲労がたまれば、思考は鈍る。
 違和感があれば、集中は切れる。

 だからこそ期待されている人たちは、「思考が止まらない状態」を先に作っているのである。

「環境を整える力」のある人が出世する

 そもそも彼らは「座り続ける」ことを避ける工夫をしている。

期待されている人たちの多くが、長時間座りっぱなしでいることを避けています。
昼食前と夕方で一日2回以上、意識的に席を立ち、背伸びをして肩を回し、5分だけ歩く。そうやって体と心をリフレッシュさせる習慣を持っていました。
――『会社から期待されている人の習慣115』より

 体の状態は、仕事のパフォーマンスやメンタルに大きな影響を与える。

 姿勢を整えることは、思考を整えること。

 会社から期待され、出世していく人たちは、そう考えているのだ。

(本稿は、越川慎司著『会社から期待されている人の習慣115』に関連した書き下ろし記事です)

越川慎司(こしかわ・しんじ)
株式会社クロスリバー 代表取締役社長
日系通信会社や外資ベンチャーなどを経て2005年にマイクロソフト米国本社へ入社。その後、日本マイクロソフトの役員としてExcelやPowerPointなどの事業責任者を務める。2017年には週休3日・複業を実践する会社、株式会社クロスリバーを設立し、800社以上の働き方改革を支援。年300回以上提供する企業向けオンライン講座の受講者満足度は平均96%、行動に移す受講者は95%以上。
著書は『世界の一流は「休日」に何をしているのか』(クロスメディア・パブリッシング)や、『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など33冊、累計130万部。NHK、TBS、テレビ東京、PIVOT、NewsPicksやReHacQなどメディア出演多数。