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ビットコイン相場が再び上昇の気配を見せています。ビットコインの価格は、2026年2月6日に940万円台まで下落した後、徐々に安値を切り上げ、5月6日時点で1300万円に迫る展開に。価格は下向きの圧力を受けていた期間を終え、投資家の間では「売りが一巡した」という見方が広がっています。日々の値動きは底堅く、下値を試す場面でも押し目買いが入りやすい状況です。2026年5月現在の上昇基調を支える背景について、整理していきます。(文:CRYPTO INSIGHT編集部)
ビットコイン価格が足元で再び上昇基調となっていますが、この動きを1つの材料だけで説明するのは適切ではありません。現在の上昇は、仮想通貨(暗号資産)市場固有の需給変化に加え、金融市場のリスク選好の一部回復や、規制・制度面をめぐる期待が重なった動きとして捉えることができます。
要因(1)現物ETFなどの承認による
ビットコイン市場への資金流入
まず、暗号資産市場固有の上昇要因として注目されるのは、投資アクセス環境の向上です。象徴的な出来事が、2024年1月のSEC(米国証券取引委員会)による現物ビットコイン上場商品(ETFなど)の上場・取引の承認です。米国ではこの承認が大きな転換点となり、従来は現物保有や保管・管理面で参入しにくかった投資家にとって、ビットコインへアクセスしやすい環境が整いました。
制度化された商品を通じて暗号資産市場に資金が入りやすくなったことは、市場参加者の拡大という意味で、価格上昇の要因になりえます。実際、足元の資金動向を見ると、投資商品経由の需要を一定程度、確認できます。
欧州を代表する暗号資産特化の資産運用会社として知られるCoinShares(コインシェアーズ)の2026年5月5日付レポートによれば、デジタル資産投資商品には1週間で1億1780万ドルの流入があり、5週連続の資金流入となりました。そのうち、ビットコインには1億9210万ドルが流入しています。
一方で、同レポートではデジタル資産投資商品全体の直近の週間流入額は、この連続流入局面で最小となり、ビットコインの流入額も直近3週間平均の約10億ドルを大きく下回ったとされています。ETFなどの承認後に形成された投資商品経由の需要は、引き続きビットコインの相場を下支えると考えられますが、足元の資金流入の勢いに鈍化が見られる点には注意が必要です。







