ダニエラ・アモデイ氏とダリオ氏はきょうだいで、ともにオープンAIで働いた後、2021年にアンソロピックを創業した
米アンソロピックは、人工知能(AI)分野の覇権を巡る競争でトップに立とうとしている。成長加速と資金調達を追い風に、評価額は競合の米オープンAIを近く上回る可能性がある。
オープンAIがすでに勝利を収めたかに見えた競争で、アンソロピックはかつては弱小の挑戦者に過ぎなかったが、両社の差は今年に入って大幅に縮まった。最新データによると、アンソロピックの成長は急ピッチで加速し続けている。一方でオープンAIの成長は、頭打ちになり始めていることを示すデータもある。
事情に詳しい関係者によると、アンソロピックは最近、企業価値を9000億ドル(約142兆円)以上と評価した出資の打診を受けた。これは現在の評価額の2倍以上で、実現すれば初めてオープンAIを上回ることになる。オープンAIが今年1220億ドルを調達した際の評価額は8520億ドルだった。
投資家に示した数字によると、アンソロピックの売上高ランレート(短期の売上高を基に予測した年間売上高。スタートアップ企業がよく引き合いに出す)は、現在のペースが続けば6月末までに500億ドルに達する。2025年末時点の90億ドルから、4月には300億ドル超に増加していた。同社は今年の成長目標を10倍としていたが、1-3月期の売上高と利用状況を年換算すると80倍に達した。
オープンAIは3月下旬、月間売上高が20億ドルに達し、年換算で240億ドルになると発表した。ただ、アンソロピックがクラウドの提携先経由の売り上げを売上高に計上しているのに対し、オープンAIは計上していないため、両社の数字を単純に比較することはできない。オープンAIの広報担当者は、3月に示した月間売上高データについて、正確な年換算売上高ランレートを示すためのものではないと述べた。







