好決算だから「買い」、悪決算だから「見送り」という直感的な投資、実は危険かも? 最新のデータ解析が明かす、決算発表後の株価の驚くべき法則。初動の急騰に飛び乗っても意外と伸びない「好材料」の落とし穴や、下落の波がさらに続く「悪材料」のリアルな傾向を徹底解説! 市場のクセを逆手に取り、下落トレンドすら利益に変える実践的な先回り投資ノウハウをお届けします。

なぜ好決算の株を買っても儲からないことがあるのか? 勝てる投資家と損する人の決定的な違いPhoto: Adobe Stock

決算発表に騙されない!
データが明かす「初動のその後」の株価の法則

決算発表や企業のニュースに触れた際、多くの個人投資家が最も気にするのは「そのニュースを受けて、これから株価が上がるのか、逆に下がるのか」という点でしょう。

しかし、ニュースが出た直後の「初動」の動きだけで投資判断を下すのは禁物です。最近のデータを用いたアップデート解析から、現在の株式市場における「好材料」と「悪材料」に対する株価の興味深い傾向が見えてきました。今回は、そのデータを基にした実践的な投資ノウハウを解説します。

好決算(Good News)の後は「伸びしろ」が低下中?

まず、会社の計画に対してより良い業績、いわゆる「好決算(Good News)」が出た場合のケースです。一般的なイメージでは「好決算=買い」であり、その後も株価がグングン上昇していくように思えます。

しかし最近のデータ解析によると、好決算によって初動で株価が上がった後、そこからさらに上がり続ける「伸びしろ」はやや低下していることが分かっています。つまり、初動の急騰を見てから慌てて飛び乗り買いをしても、思ったほど利益を伸ばせないリスクが高まっているのです。

悪決算(Bad News)は「さらなる下落」を呼び込みやすい

一方で、特に注意しなければならないのが、会社の計画に対して悪い業績、いわゆる「悪決算(Bad News)」が出た場合です。データによると、悪いニュースによって株価が初動で下がった後、そこで下げ止まるのではなく、「さらに株価が下がり続ける傾向」がそれなりにあるようです。

「十分に下がったから、ここが底値だろう」と安易に押し目買いを入れると、さらなる下落の波に飲み込まれる危険性があります。

下落トレンドを逆手に取る投資ノウハウ

この株価のクセをあらかじめ理解していれば、個人投資家にとって大きな武器になります。

特に悪決算後の動きに注目し、初動で株価が下がったことを確認した上で、さらに下落することを見越して投資(例えば、信用取引を使った空売りなど)を仕掛けるという戦略が考えられます。市場の傾向に逆らわず、下落の波に乗ることで、一定程度、着実に収益を得られる可能性が高まります。

ニュースの表面的な良し悪しだけでなく、「初動の後に株価がどう動きやすいか」という一歩先の実態を掴むこと。この視点を持つことで、あなたの投資の精度はさらに引き上がるはずです。

※本稿は『最後に勝つ投資術【実践バイブル】 ゴールドマン・サックスの元トップトレーダーが明かす「株式投資のサバイバル戦略』(ダイヤモンド社)をベースに編集したものです。