「これ、時間あるときでいいから、お願い」
――上司や先輩から、こう声をかけられたとき。あなたは何と返しているだろうか。実はこの“とっさの一言”こそが、半年後にあなたが「任せられる人」になれるかどうかを決定づけている。新卒からITコンサルタントとして20年、数百人の若手・中堅を見てきた著者の話題書『ゼロからスタートする人のための6か月で結果を出す仕事術』では、デキる人がこの場面で「絶対に口にしない言葉」を明かしている。

6か月で結果を出す仕事術Photo: Adobe Stock

三流は「わかりました、すぐやります!」

 頼まれた瞬間、反射的に「すぐやります」「了解です」と返してしまう人は多い。

 一見、感じがよく、頼られそうに見える。
 しかし著者は、これを“最も信頼を失う返事”だと指摘する。

 なぜか。
 それは、「すぐ」が双方にとってまったく違うタイミングを意味してしまうからだ。

「すぐやっておいて」「時間があるときでいいよ」
この言葉を、そのまま受け取ってはいけません。

なぜなら、相手の中には必ず期待するタイミングがあるからです。
それが「今すぐなのか」「今日中なのか」「今週中なのか」こちらにはわからない。

そして怖いのは、期待を外した事実だけが静かに残ることです。

――『ゼロからスタートする人のための6か月で結果を出す仕事術』より

 つまり、「すぐやります」と元気よく返した瞬間、相手は勝手にあるタイミングをイメージする。
 そして、そこから少しでもズレた瞬間に「この人、いつ終わるかわからない」というレッテルが、本人の知らないところで貼られていく――というわけだ。

二流は「明日中にやります」

 少し慣れたビジネスパーソンは、こう返す。
「◯日までにやりますね」と、自分で期限を切ってみる。

 これは三流より格段に良い。
 少なくとも、自分の側で見える化はできている。

 しかし、それでもまだ“二流”だと著者は言う。
 なぜなら、この期限が「相手の期待」と合致しているかは、まったく検証されていないから。

 相手の頭の中では「今日中」だったのに、自分は「3日後」だと宣言してしまったら、それはそれで信頼を損なう。

一流は、まず聞き返す

 著者が紹介する一流の動きは、こうだ。

「いつまでにやればいいですか?」

 このたった一言を、必ず最初に聞く。

 聞きづらいなら、こうリフレーミングする――
「今、ほかにAとBを抱えているので、◯日までに仕上げる形でも大丈夫ですか?」と。

 著者は、これを「信頼の話」だと言い切っている。
 納期とは、スケジュール管理の話ではない。
「早いかどうか」ではなく、「相手が考えた予定通りに終わるか」
 ――多くの職場で評価されているのは、この一点だけなのだ。

“小さな宣言”が、半年後の評価を変える

 著者は、こんな小さな積み重ねを推奨している。

 10分で終わる作業 → その場でやり切る
 期限があいまい → 自分から期限を宣言する
 宣言した期限 → 必ず守る

 地味だが、この3つを徹底するだけで、「この人に頼めば必ず終わる」という安心感が生まれる。
 そして著者は断言する。
「小さな作業に納期を設定できない人に、大きな仕事が任されることはない」――と。

 明日、誰かに「これ、お願い」と言われたとき。
 反射的に「すぐやります」と返す前に、3秒考えて、「いつまでですか?」と聞き返してみてほしい。
 たったそれだけで、半年後のあなたの立ち位置は、確実に変わる。

(本記事は、書籍『ゼロからスタートする人のための6か月で結果を出す仕事術』を元に作成したものです)