ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の今回の北京訪問は、中国の習近平国家主席にとって一つの分水嶺(ぶんすいれい)となる。これは習氏が2012年に政権トップの座に就いて以来追い求め、国家の未来を賭けて勝ち取ろうとしてきた瞬間だ。中国は、ドナルド・トランプ米大統領の車列が首都を後にしたわずか数日後に、今度はモスクワからの統治者を迎えた。これは習氏にとって、米国との14年間にわたる容赦ない経済競争と、ウクライナ戦争を通じてロシアの戦略的囲い込むを図ったことが正当であったと証明するものだ。これまで、現職の米大統領と現職のロシア大統領による国賓訪問を同じ月に立て続けに演出した中国指導者はいない。この二つの連続訪問により、「習氏は『私はトランプ氏と対等な立場を築いた。トランプ氏に一切譲歩せず、ロシア、イラン、北朝鮮を支持するという基本的外交方針も維持している』というメッセージを送っている」と、ジョージ・W・ブッシュ元米大統領の国家安全保障担当補佐官を務めたスティーブン・ハドリー氏は指摘する。