「女性枠で昇進している」の声には
3つのポイントを主張する
「女性枠で昇進している」も、非常に多い風評です。
女性管理職の数をKPI(数値目標)として掲げる企業・組織も多いことが、こうした意見の背景にはあると思います。
しかし、仮にそういう指標が設定されているとしても、少なくとも「当該組織において価値を出している」事実には変わりありません。また、言い方は悪いのですが、「少なくとも他の女性候補者よりも、管理職に適していた(と周囲が判断した)」のです。これ自体については、議論の余地がありません。
そうなると、論点は「他の男性管理職に比べて、実際に能力が劣っているかどうか」という点に絞られます。
こういう風評も、面と向かって言われるわけではないので、わざわざ反論しにいくというものでもないと思います。しかし、もしも社内や部内などで、こちらから一方的に発信する機会があるならば、次のようなメッセージで”正当性“を主張してみるのも一案かもしれません。
「マネジャーに就任して○年たちました。日々、非常にチャレンジングな経験をさせていただいていて、とてもありがたいです。昇進前から気を付けていたことは、仕事から逃げない、うそはつかない、信頼を裏切らない、の3点です。
昇進前の苦い経験として、あるプロジェクトで逃げ腰になったことを思い出します。あの時、逃げそうになったところを、当時の上司に見とがめられて、厳しい指導をいただきました。
そのせいで、余計に逃げ出したくなったのは内緒ですが、なんとか逃げずに踏みとどまって、プロジェクトを完遂できたのは、本当に良かったなと今になってみれば思います。当時は、上司の○○さんのことは、一生恨んでやるぞと思っていましたが(笑)。
そうした活動が認められてマネジャーに昇進することとなりましたが、以来、より一層、逃げないで立ち向かう姿勢で、うそをつかず、信頼を裏切らないように、日々仕事、プロジェクト、そしてメンバーと向き合っています。
今後も、これまで通りにトライしていきますので、よろしくお願いします」
つまり、
・昇進する前から、しっかり仕事していた
・困難を乗り越えて、昇進の機会を得た
・昇進してからも、それまで以上に、しっかり仕事に取り組んでいる
という主張を織り込むわけです。
もちろん、発表の場によっては「メンバーへの感謝とねぎらい」などに重きを置いた方が良い場合もある(むしろ、その方が圧倒的に多い)ので、こんなふうに自分の実力を誇示するシーンは限られると思います。
しかしながら、普段から無用なそしりを受けている場合には、堂々とした立ち居振る舞いによる風評の払しょくも、オプションの一つとして用意しておいても良いかもしれません。
今回述べた内容は、女性に限らず全てのマネジャーが使えるテクニックではありますが、特に「余計な風評が混入しやすい立場」である女性マネジャーには、ぜひ、積極的に活用いただければと思います。







