
りんと直美、フユの夫の看病に行く
ツヤは余計な仕事が増えることをいやがっている。それは喜代が忙しくなるのを心配したわけではなく、全体の仕事が煩雑になるからだ。でも喜代はわかっていない。
喜代は、7人のなかで最も背が高く、眼鏡をかけているので、印象に残りやすい。
看病婦は患者のことを考えない合理主義者ばかりか、と思ったら、珍しくフユ(猫背椿)が患者たちの希望を聞いて調味料を差し入れた。でも、それでは患者の体に悪い。今度は直美が止める。
病室では、家族からの弁当を食べている人、病院食を食べている人と様々。それを眺める、患者の小野田理久(宮地雅子)を担当しているのは、ゆきとトメ(原嶋凛)。子爵令嬢で、ナイチンゲールに憧れ女学校から養成所に転入したほどのやる気のある人物だ。
トメは青森の農家出身で、リンゴをしょっちゅう仲間に分け与えている。食欲のない小野田にもリンゴを「食べさせてやりたい」と言う。
小野田は単語をひとつひとつ区切りながらしゃべる。息切れしやすい状態なのだろう。
りんは上等病室の担当になっている。至れり尽くせりだと評判がいいが、それよりもりんは手術介助をフユに習いたい。でも相変わらず、フユはお金をくれと言う。困っているりんに助け舟を出したのは直美だ。お金が欲しいのは、家族のためであろうと踏んだ直美は、看護婦と看病婦が手を組めば、仕事がはかどり、家に早く帰れるという。さすが、口八丁な直美である。
すると、みるみるフユが家の事情を話しはじめた。夫・永田康介(シソンヌじろう)が足を怪我して、仕方なくこの恥をしのんで仕事をしている。
「他人の看病するくらいなら家で亭主看てたいわよ。そんなにトレインドナース?とやらが素晴らしいなら、うちの人の看護でもしてほしいもんだわ」
そこで売り言葉に買い言葉、直美がフユの夫の看護に行くと宣言した。もちろん、りんも一緒。







