評価が低い人は、能力が低いのではない。「評価につながる行動」を知らないだけだ。
たとえば、仕事で結果を出そうと頑張る。それなのに、なぜか評価されない。なぜか重要な仕事は別の人に回っていく。そんな違和感を覚えたことはないだろうか。多くの人は「結果を出せば評価される」と考えるが、実際にはもっと別の要因によって評価の差が生まれている。815社・17万人の働き方を分析してきた専門家・越川慎司氏によれば、評価される人たちは「出社する時間」にある共通点があるという。その習慣が、仕事の質や成果、そして評価に大きな差を生んでいた。
では、その習慣とは何か。「もっと早く知りたかった」「大学生の娘に渡しました」などの声が集まる同氏の著書『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』(ダイヤモンド社)から紹介しよう。(構成/ダイヤモンド社・石井一穂)

【科学的に証明】「結果を出す」より大事な、職場で評価される人の“すごい習慣”・ベスト1Photo: Adobe Stock

仕事を「こなす」だけでは評価されない

 誰よりも遅くまで残業している。
 任された仕事も、きちんとこなしている。

 それなのに、なぜか評価されない。
 なぜか、重要な仕事を任されない。

 その原因は、「能力」ではなく、仕事の“取り組み方”にあるかもしれない。

 会議、メール、チャット、突然の相談。
 多くの人は、日中の忙しい時間の中で成果を出そうとする。

 その合間で仕事を進めている限り、どうしても思考は分断される。

 結果として、「こなす仕事」は増えても、「評価される仕事」にはなりにくい。

評価される人は「朝の静かな時間」を確保している

 一方で、職場で信頼され、評価される「一流」たちは、まったく別の行動をとる。

『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』という本には、こう書いてある。

 調査の結果、期待されている人たちの約4割は朝早く出社しているとわかりました。
 具体的には、始業が9時である場合、彼らの32%が午前7時48分から8時35分の間にオフィスに到着していました。
 ちなみに、一般社員の中で就業開始時間の30分以上前に出社する人の割合は約10%でした。

――『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』より

 しかも興味深いのは、その中には夜型の人も一定数含まれていたという点だ。

 つまり彼らは、体質ではなく「戦略」として早朝出社を選んでいる。

 その理由について、同書ではこう説明されている。

 朝早く出社するのは朝の爽快感や健康のためではありませんでした。
 彼らが求めていたのは静寂に包まれた集中時間です。
 始業30分前のオフィスを想像してみてください。電話は鳴らず、同僚からの質問もなく、会議の予定もない。この誰にも邪魔されることがない時間こそが、彼らの最大の狙いでした。

――『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』より

 目の前の仕事をこなすのではなく、朝早く出社し、結果を出すための準備や成長のための時間を確保する。

 これが、評価される人の習慣なのだ。

『会社から期待されている人の習慣115』には、周囲の信頼を得て、人生を変えるチャンスをつかむための115の習慣が収められている。

「私の人生はこんなもんじゃない」と感じている人は、多くの気づきが得られるだろう。

(本稿は、書籍『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』の一部を引用したオリジナル記事です)

越川慎司(こしかわ・しんじ)
株式会社クロスリバー 代表取締役社長
日系通信会社や外資ベンチャーなどを経て2005年にマイクロソフト米国本社へ入社。その後、日本マイクロソフトの役員としてExcelやPowerPointなどの事業責任者を務める。2017年には週休3日・複業を実践する会社、株式会社クロスリバーを設立し、800社以上の働き方改革を支援。年300回以上提供する企業向けオンライン講座の受講者満足度は平均96%、行動に移す受講者は95%以上。著書は『世界の一流は「休日」に何をしているのか』(クロスメディア・パブリッシング)や、『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など33冊、累計130万部。NHK、TBS、テレビ東京、PIVOT、NewsPicksやReHacQなどメディア出演多数。