評価が低い人は、能力が低いのではない。「評価につながる行動」を知らないだけだ。
たとえば、日曜の夜、なんとなくスマホを見て過ごし、そのまま眠りにつく。そんな経験はないだろうか。一方で、815社・17万人の働き方を分析してきた専門家・越川慎司氏によれば、努力に頼らず評価を得る「頭のいい人」は、まったく別の過ごし方をしているという。その習慣の違いが、1週間のスタートと成果を大きく分けていた。
では、その習慣とは何か。「もっと早く知りたかった」「大学生の娘に渡しました」などの声が集まる同氏の著書『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』(ダイヤモンド社)から、頭のいい人が実践している「日曜夜の過ごし方」紹介しよう。(構成/ダイヤモンド社・石井一穂)

頭のいい人が「日曜の寝る1時間前」にしている“たった1つのこと”Photo: Adobe Stock

「普通の人」の日曜夜の過ごし方

 気づけば日曜の夜。
 スマホを見たり、動画を流したり、なんとなく時間が過ぎていく。

「もう少し休みたい」
「明日のことは、明日考えればいい」

 そう思いながら、そのまま眠りにつく。

 そして迎える月曜の朝。

 パソコンを開いた瞬間、未読メールの山。
 会議、チャット、タスクが一気に押し寄せる。

 何から手をつければいいかわからず、午前中が終わる。

「今日は何もできていない」と焦る。

 この「月曜の混乱」に陥るかどうかは、実は日曜の夜にほぼ決まっている。

頭のいい人は「日曜の最後の1時間」で翌日の準備をする

 一方で、職場で信頼され、評価される「一流」たちは、まったく別の行動をとる。

『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』という本には、こう書いてある。

 期待されている人の65%が、日曜の夜に、翌週のタスクを整理する習慣を持っていました。
――『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』より

 やることはシンプルだ。

 翌週を一度、見渡しておく。

 カレンダーを見て、翌日のタスクを3つだけ書き出す。

 この小さな準備だけで、1週間の滑り出しが変わる。

 さらに、この習慣には明確な効果もある。

 日曜夜のタスク整理を習慣化した一般社員514名のうち、73%が「月曜朝のストレスが軽減した」と回答しました。
「朝から何をすべきか明確なので、迷いがない」「月曜が憂鬱じゃなくなった」という声も多数聞かれました。

――『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』より

 ただし越川氏は、こうも忠告している。

 ポイントは、30分から1時間程度で切り上げること。長時間やると休日が台無しになります。
――『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』より

 努力に頼らず評価を得る「頭のいい人」は、月曜の朝に頑張らない。

 日曜の夜に、すでに準備を終えているのである。

『会社から期待されている人の習慣115』には、周囲の信頼を得て、人生を変えるチャンスをつかむための115の習慣が収められている。

「私の人生はこんなもんじゃない」と感じている人は、多くの気づきが得られるだろう。

(本稿は、書籍『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』の一部を引用したオリジナル記事です)

越川慎司(こしかわ・しんじ)
株式会社クロスリバー 代表取締役社長
日系通信会社や外資ベンチャーなどを経て2005年にマイクロソフト米国本社へ入社。その後、日本マイクロソフトの役員としてExcelやPowerPointなどの事業責任者を務める。2017年には週休3日・複業を実践する会社、株式会社クロスリバーを設立し、800社以上の働き方改革を支援。年300回以上提供する企業向けオンライン講座の受講者満足度は平均96%、行動に移す受講者は95%以上。著書は『世界の一流は「休日」に何をしているのか』(クロスメディア・パブリッシング)や、『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など33冊、累計130万部。NHK、TBS、テレビ東京、PIVOT、NewsPicksやReHacQなどメディア出演多数。