頭を抱えて悩む男性写真はイメージです Photo:PIXTA

「悩み」や「不安」が一度頭を支配し始めると、抜け出すのが難しいもの。そんな時、ネガティブな思考のループから脱却するのに有効な「からっぽ瞑想」のやり方を、医師が解説する。※本稿は、精神科医の久賀谷 亮『最高の脳リカバリー法 からっぽ瞑想』(エクスナレッジ)一部を抜粋・編集したものです。

ネガティブな思考のループを
断ち切るために瞑想をする

 私たちは日々、仕事、家庭、人間関係といった多くの場面で「不安」や「悩み」に出会います。

 本来であれば、一時的に生じた思考や感情は徐々に忘れていくものですが、そのときの精神状態や性格によっては1つの考えにとらわれてしまい、頭の中で繰り返し反芻し続けてしまうことがあります。

 こうしたネガティブな思考を延々ループし続けてしまう「反芻思考」が脳疲労の大きな原因になります。

 私たちの脳が備えている回路の1つであるデフォルトモードネットワークは、何もしていないときに過去の出来事や未来の心配を自動的に反芻する働きを持っています。本来は記憶の整理や自己理解に役立つネットワークですが、過剰に働く瞑想でネガティブな思考のループから抜け出すと「ネガティブ思考のループ状態」につながり、不安や抑うつを強めてしまいます。

 こうした「反芻思考」を一度断ち切るきっかけになるのが、瞑想です。

 瞑想をすることで「ネガティブ思考のループ状態」をつくっているデフォルトモードネットワークを鎮静化し、注意を「現在」に戻すセントラルエグゼクティブネットワークや、刺激の重要性を切り替える顕著性ネットワークを強化する。