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「タイパ」「コスパ」が求められる現代社会においてマルチタスクは一見効率的に見えるが、実際には脳のパフォーマンスを低下させているということをご存知だろうか。脳の働きから見た「本当に成果が出せる状態」のつくり方を、医師が解説する。※本稿は、精神科医の久賀谷 亮『最高の脳リカバリー法 からっぽ瞑想』(エクスナレッジ)一部を抜粋・編集したものです。
「マルチタスク」というけれど…
脳は本来、異なる活動の同時処理はできない
脳疲労によって、ビジネスパーソンが一番打撃を受けるのが、「集中力の低下」でしょう。実際に、ビジネスパーソンの多くは「仕事中の集中力を高めたいから」というのが、瞑想を始める動機になっているようです。
そこで、ここでは脳科学的な集中力を高める働き方について、少し説明しておきましょう。
現代のビジネスパーソンはスマホやメール通知に常にさらされながらパソコンを操作する……といったかたちで、同時に複数の作業(マルチタスク)をこなすことが求められることが多くあります。
しかし、脳は本来、そうした異なる活動の同時処理はできません。
つまり、「マルチタスク」といった複数の作業を行っているとき、脳は目まぐるしくその処理対象をスイッチしているだけ。同時に処理ができているわけではないのです。
結果、脳に過剰な負荷がかかることでその働きが悪くなり、どの作業のパフォーマンスも著しく損なわれる……ということになります。
そんな「2つのことを同時に行おうとしてうまくいかなくなる状態」の脳活動については、明治大学と北海道大学の研究チームが明らかにしています。







