「おはしを正しくもつ」「自分で歯を磨く」「整理整頓をする」「ありがとうを伝える」…など、小学校入学前後に知っておきたい93のおやくそくを紹介した書籍『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』が発売された。
小学校入学準備にぴったり」「生活の基本でありながら、これまでどう教えればいいのかわからなかったので助かる」「一生使える知識やマナーが学べる」など多くの口コミが寄せられている。
本書では、生活のきほんや言葉づかい、心の守り方、学校での過ごし方まで子どもたちの毎日に欠かせないテーマを幅広く網羅している。本記事では、その中から親が教えておくべきおやくそくを紹介する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

【大人でもできない】「人の話を最後まで聞ける子」の親が教えていた、4つのルールPhoto: Adobe Stock

美容室で“不快な気持ち”に

「いや、最後まで聞いてほしかったな……」

先日、美容室に行ったとき、そんなことを思った。
私はその日、「長さはあまり変えず、毛先だけ整えたい」と思っていた。

その後に、「髪が広がりやすいので、軽くしすぎたくない」「前髪も短くしすぎると浮いてしまう」「カラーも落ち着いた感じにしたい」ということを説明しようとしていた。

だが、私が話している途中で、美容師さんがこう言った。

「え、そのカラーだとたぶん顔くすんで見えますけどね」
「軽くしないと重すぎる感じになりますよ」
「前髪は切ったほうが絶対かわいいです」

まだ全部説明していない段階だった。

私は、「いや、仕事で結ぶことが多くて……」「前に軽くしすぎて広がったことがあって……」
と話そうとした。

だが、そのたびに、「あー、でも今はこういう感じが流行ってるんで」「たぶんその悩みは乾かし方ですね」と、話がどんどん進んでいく。

もちろん、悪気があるわけではない。むしろ“提案してくれている”のだと思う。
でも、終わったあとに強く残ったのは、「自分の話をちゃんと聞いてもらえなかった」という感覚だった。

人は、相手の話を少し聞いただけで、「つまりこういうことね」と先回りしてしまう。
だが、そのように話を先回りされてしまうと、自分の話を最後まで聞いてもらえなかったという不快感が残り続けてしまう。

人のはなしをよく聞こう

人の話を最後まで聞くことは、簡単そうに見えて、大人でも意外とできていない。
だからこそ、小さい頃から少しずつ身につけていくことが大切なのかもしれない。

小学校入学前後に知っておきたい93のおやくそくを学べる本まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』には、「人のはなしをよく聞こう」という項目がある。

【大人でもできない】「人の話を最後まで聞ける子」の親が教えていた、4つのルール『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用
拡大画像表示

・はなす ひとの めを みよう。
・あいての はなしを きくときは うなずいて あげよう。
・はなしを きいたら へんじを しよう。
・あいてが どんな きもちか そうぞうしながら きこう。

(『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用)

こうしたことは、一見すると小さなマナーのようにも見える。
だが、人の話を最後まで聞ける人は、それだけで「ちゃんと自分を受け止めてくれる人」という安心感を相手に与える。

だからこそ、「人の話をよく聞けること」は、勉強以上に、大人になってから人間関係を支える大切な力になるのかもしれない。