「やりたいことはあるのに、毎日の仕事や家事に追われて手がつけられない」――そんな人は少なくない。話題の書籍『人生アップデート大全――停滞した自分を変える66の習慣』(池田貴将著)では、人生がうまくいく人ほど、日々の「選択」を減らし、本当に大切なことに意志力を使っているという。今回は、本書の内容をもとに、ライター・清家茂樹氏に寄稿いただいた。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)
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服好きの若者から「白T」一択のおっちゃんに
10~20代のころ、わたしは服が好きだった。
渋谷と原宿のあいだの明治通りを何往復もしながら服を探し歩く。休日はそんな過ごし方も珍しくなかった。
ときには周囲から「おしゃれだね」といわれることもあり、新しい服を買うこと自体が楽しかった。
ところが、50歳になったいま、クローゼットの中身はずいぶん変わった。
Tシャツはヘインズ・ビーフィーの白、下着はユニクロのエアリズム、短パンはROKXだけ。
著者は、日々の「選択」を減らすことの大切さについてこう述べている。
こうしたことに『意志力』が必要です。
だから、意志力はなるべく温存させておくことが大事。
そのためにどうしたらいいか。
答えは『選択する回数を極力減らす』ことです。」
――『人生アップデート大全』より
本書ではスティーブ・ジョブズやマーク・ザッカーバーグがいつも同じ服を着ているのは、服を選ぶことにエネルギーを使わないためだと紹介されている。
わたし自身は「意志力の温存のために」と意識していたわけではないが、この一節を読んで「まさにいまの自分だ」と感じた。
服に興味がまったくなくなったわけではない。
これまでの経験から、「これが自分にはいちばんしっくりくる」と気づいただけだ。
サイズ感も着心地もわかっている。だから迷う必要もない。ネットで同じものを注文すればそれで済む。
習慣ベスト1:「考えなくていいこと」を増やす
むかしは「選ぶこと」そのものを楽しんでいた。ただ、年齢を重ねるにつれ、選ぶことがどこかで面倒になったのだ。
仕事では、毎日のように構成を考え、本文を考え、タイトルやリードを考える。
そのような仕事をしているからこそ、服のように考えなくても済むことはできるだけシンプルにしたいと無意識のうちにも思っているのかもしれない。
実際、服だけではない。朝食はパンと卵料理、コーヒーが定番だ。
コーヒー党だった親の影響もあって、コーヒーは朝、10時、15時の3杯がほぼ毎日のルーティンになっている。
「今日は紅茶にしようか、それとも緑茶かな」などと考えたり迷ったりすることはまずない。
そうしたルーティンの影響について、著者はこう述べている。
実際、『朝ルーティン』という名のもと、10も20もの行動をしている人たちもいますが、『朝ルーティン』という1つの流れのため、意志力を消耗しません。」
――『人生アップデート大全』より
わたし自身はただコーヒーが好きというだけのことだったが、どうやらそれが思わぬ恩恵をもたらしてくれていたようだ。
せっかく期せずして選択を減らす生活をできているのだから、温存した意志力を重要な仕事や大切な人との時間に使うようにしたいところだ。
編集者・ライター
1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立。ビジネス、子ども教育、プロ野球、エンタメ、マネーなどジャンルを問わず雑誌・書籍・Webメディア等の編集・執筆に携わる。











