ダイエットのために、毎食カロリー計算をして空腹に耐えていませんか? 肥満治療の専門医、アンドリュー・ジェンキンソン医師によれば、カロリー制限は長続きしないばかりか逆効果になり得るといいます。実は、食べる量を減らすよりも「食べる時間を短くする」ことこそが、ホルモンを正常化し自然に痩せる最強のメソッドなのです。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

医者が教える「太らない食習慣」ベスト1Photo: Adobe Stock

カロリー計算よりも「時間制限」が効く理由

体に栄養を与えるには食べなければならないが、絶えず食べていなければいけないわけではない。

1日のうちに数時間ファスティングを行うことで、ストレスレベルを抑制できる。

寝る4時間前から何も食べない習慣を身につけよう。

8時間睡眠ができるなら、12時間のファスティングになる。

長期間のファスティングは、天然の体重コントロールシグナルを阻害する元凶の一つであるインスリンの濃度を低下させる。

ファスティングによってインスリンが減れば、体重を調節するホルモンであるレプチンが阻害されることもなくなる。

最終的に脳は脂肪の貯蔵量を感知でき、それが過剰であれば減らすために働きかけることができる。

だから時間制限食がいまだに減量法として人気がある。

普通に食事をしていい時間を、1日の中で8時間以内に制限する方法だ。

定期的なファスティングのあとで体重が減るのは、カロリーを減らしたからではない。

ファスティングによってインスリンレベルが通常値まで低下し、それによって健全な体重規制ができる経路の機能が回復するからだ。

夜9時以降食べないルールで習慣を変える

ほとんどの人が、朝食、昼食、夕食というルーティンの中で食事をしたいと考えていることだろう。

1日の食事が2回か3回なら、食事と食事の間にはたっぷりと時間があるため、確実な空腹がもたらされ、天然食品をおいしくいただくことができる。

夜は、インスリンのバランスのためにも、あまり遅くに食べたり、食後におやつを食べたりといったことはしないほうがいい。

たとえば、夜9時以降は食べないと決めるのもいいだろう。

そうやって食べる時間に制限を設けることで、健全な習慣が構築されていく。

(本稿は書籍『減量専門医が教える 食べ方の正解』より一部を抜粋・編集したものです)

アンドリュー・ジェンキンソン Dr.Andrew Jenkinson

名門ユニバーシティ・カレッジ病院の肥満(減量)外科および一般外科医、コンサルタント。サウサンプトン大学医学部を卒業後、イングランド王立外科医師会のフェローシップに参加。腹腔鏡手術の外科学修士課程を修了し、ホーマートン大学病院にてロンドンで最も予約の取れない肥満治療病棟の設立に貢献した。
前腸(食道と胃)に関する世界的権威としても知られ、2000年以来、100以上の科学論文を発表。現在はNHS(国民保健サービス)に従事しながら、ロンドンクリニックとウェリントン私立病院の肥満外科部門の責任者を務める。