浅野、栄光学園、サレジオ、逗子開成…共学全盛時代でも根強い人気を誇る「男子が自分らしく過ごせる」神奈川の男子校の魅力とは?Photo:PIXTA

受験率が高止まりする首都圏の中学受験。近年は国際、探究を打ち出す共学新興校が人気になっているが、「別学人気」も根強いものがある。ジェンダー平等が意識される令和の時代における別学の存在意義とは何か。今回は希学園首都圏の山﨑信之亮学園長と神奈川の伝統男子校である浅野、栄光学園、サレジオ学院、逗子開成の4校の教員の声を紹介しつつ、男子校に合う子や魅力を解説する。(ダイヤモンド編集部 篭島裕亮)

進学実績にとどまらない
男子校の魅力とは?

「男女別学だからこそ、中高の6年間が輝く子がいる」――。

 希学園首都圏の山﨑信之亮学園長は教え子の顔を思い出しながら、男女別学の必要性を強調する。山﨑氏自身も男子校である灘中学校・高等学校の出身者であり、中学高校の6年間は「男子校で過ごせて良かった」と断言できるほど充実した時間だったという。

 この20年間、少子化の影響もあり全国的に男子校・女子校の共学化が加速しているが、首都圏の中学受験において「別学人気」は根強い。

 東京都の私学行政(2025年)によると、東京都の私立中学は共学が48%、男子校が16%、女子校が36%となっており、現在も男女別学が半数を超えている。中学受験家庭からの支持も高く、27年入試でも中学受験家庭からの支持が高くなりそうな男子校、女子校が複数ある。

 SNSなどでは「別学で育つと社会性が欠如する」といった批判も少なくないが、男女別学の魅力とは何か。

 今回は男子校、特に「神奈川の男子校4校(浅野、栄光学園、サレジオ学院、逗子開成)」の魅力について取り上げたい。なぜ東京ではなく神奈川なのか、ということには理由があるのだが、それは後述する。

 その前に男子校の魅力について簡単に整理しておこう。

 まずは身もふたもないが「進学実績」が強いことだ。25年大学入試で「重複なし&現役」で進学したことを示す現役実進学率ランキングを見ると、最難関国立大学群の「東京一科」の上位5校は男子校が独占。上位10校を見ても8校が男子校となっている。

 これだけでもすごいのだが、その魅力は進学実績だけにとどまらない。むしろ教師を含めた学校関係者や在学生、卒業生が強調するのは、進学実績ではなく「男子にとっての居心地の良さ」である。

 次ページでは、浅野、栄光学園、サレジオ学院、逗子開成という神奈川を代表する名門男子校の先生の声を紹介しながら、令和の時代における男子校の魅力や居心地の良さについて複数の角度から分析。

 世間から指摘される男子校のマイナスイメージにも触れつつ、男子校志望者に加えて、わが子の進学先について悩んでいる保護者、さらには男子校に進学させることに不安な保護者についても参考になる情報をお届けする。