「おはしを正しくもつ」「自分で歯を磨く」「整理整頓をする」「ありがとうを伝える」…など、小学校入学前後に知っておきたい93のおやくそくを紹介した書籍『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』が発売された。
「小学校入学準備にぴったり」「生活の基本でありながら、これまでどう教えればいいのかわからなかったので助かる」「一生使える知識やマナーが学べる」など多くの口コミが寄せられている。
本書では、生活のきほんや言葉づかい、心の守り方、学校での過ごし方まで子どもたちの毎日に欠かせないテーマを幅広く網羅している。本記事では、その中から親が教えておくべきおやくそくを紹介する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)
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大人になっても変わらないを実感
「結局、“子どもの頃のふるまい”って、そのまま大人になるんだな……」
数年前、地元の成人式のニュースを見たとき、そんなことを思い出した。
会場で騒ぐ。壇上に勝手に上がる。式の途中で大声を出す。
テレビでは、「若気の至り」「目立ちたかっただけ」という感じで扱われていた。
だが、そのなかに、小学校時代の同級生がいた。
正直、「ああ、やっぱりな……」と思ってしまった。
その子は、子どもの頃から、とにかく学校のルールを守れなかった。
廊下を走らないと言われても走る。授業中に歩き回る。給食の時間も騒ぐ。
先生に注意されても、ヘラヘラして終わり。
しかも、本人には悪気がない。
「別によくない?」「そんな厳しく言うこと?」という感じだった。
当時は、「やんちゃな子」「元気な子」くらいに思われていた部分もあった。
だが、今思えば、問題だったのは“ルール違反”そのものではない。
「今、この場で、自分がどう見られているか」「周囲がどう感じるか」を、まったく想像できていなかったことだ。
空気が読めない人というのは、“空気を読む能力”が低いというより、「自分中心でしか物事を見られない人」
なのかもしれない。
学校のルールには、「みんなが気持ちよく過ごすため」という意味がある。
それは単なる“管理”ではなく、「自分以外の人もいる」と学ぶ練習でもあるのだ。
だからこそ、小さい頃に、「ルールを守りなさい」と教える本当の意味は、怒られない子にするためではない。
周囲を見ながら生きられる人になるためなのかもしれない。
公共の場所ではルールを守ろう
小学校入学前後に知っておきたい93のおやくそくを学べる本『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』には、「みんなの場所ではルールを守ろう」という項目がある。
『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用拡大画像表示
・なにかを みながら あるかない。
・びじゅつかんに かざられているものには かってに さわらない。
・えいがかんでは きめられた せきに すわる。
・じてんしゃは きめられた ばしょで のる。
(『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用)
公共の場でのルールは、単なる「決まりごと」ではない。
「自分だけがよければいいわけではない」と学ぶための、大事な練習でもある。
小さい頃は、「ちょっとくらいいいじゃん」で済むことも多い。
だが、その積み重ねが、大人になったときの“ふるまい”として、そのまま表れてしまうことがある。
だからこそ、子どものうちに必要なのは、ただ注意することではない。
「まわりには、自分以外の人もいる」と気づける力を、少しずつ育てていくことなのかもしれない。









