日報を出させているのに、部下の顔は曇っている。書かせている自分も、正直なところ読むのが面倒だ――そんな「管理ごっこ」に疲れていないか。上司の仕事は、本当に「監視」なのだろうか。SNSでビジネススキルについて情報発信を行い、総フォロワー数が37万人を超える「にっしー社長」こと西原亮氏の著書、『コンサル時代に教わった 仕事ができる上司の当たり前』をもとに、誰でも「しごでき」になれる令和の仕事の基本を解説する。(構成/ダイヤモンド社・林拓馬)

職場で嫌われる人は「日報を書かせる」。好かれる人はどうする?

日報が生み出しているのは、管理ではなく「疲弊」かもしれない

日報や週報を義務づけている職場は多い。
提出させる側には部下の状況を把握したいという意図がある。
しかし提出する側の本音は、往々にして違う。

監視されているようで息苦しい。
書く時間が無駄だ。
そう感じながら、毎日形式的な文章を打ち込んでいる部下は、少なくないはずだ。
一方で上司も、「中身がない」「サボっていないかチェックしなきゃ」と疑心暗鬼になる。
お互いが消耗するだけの、不毛なループが生まれている。

「監視する上司」と「支援する上司」の、決定的な違い

日報や週報の提出を義務付けているけれど、部下からは「監視されているようで息苦しい」「書く時間が無駄だ」と思われている。
一方で、上司も「中身がない」「サボっていないかチェックしなきゃ」と疑心暗鬼になる。そんな不毛な「管理ごっこ」に、お互い疲弊していないでしょうか?
上司の仕事は、部下を監視することではありません。
部下が金曜日の夕方に「今週もやりきった!」と最高の充実感で退社し、土日を心置きなく楽しめるように支援することです。

著者が示す上司の仕事の定義は、シンプルだ。
部下が金曜日の夕方に「今週もやりきった!」と充実感を持って退社できるよう、支援すること。
監視ではなく、支援――
この言葉の違いは小さいようで、チームの雰囲気と成果を根本から変えるものだ。

「サボっていないか確認する」という発想の裏には、部下への不信感が透けて見える。
その不信感は部下にも伝わり、やる気と信頼を少しずつ削っていく。
日報が形骸化するのは、部下の怠慢ではなく、「管理のための管理」になってしまっているからかもしれない。

「好かれる上司」は、部下の「週末」を意識している

部下が土日を心置きなく楽しめているか――
そこまで意識している上司は、実は少ない。
しかしこの視点こそが、部下が「この上司のために頑張ろう」と思う源泉になる。

日報をなくせばいい、という話ではない。
問題は仕組みではなく、「何のために管理しているのか」という目的の設定だ。
部下の状況を把握したいなら、日報より短い1on1の方が効果的なこともある。
形式的な報告より、今週しんどかったことはある?の一言の方が、よほど部下の本音に近づける。

今週から試すなら、「部下が金曜夕方に充実感を持って帰れているか」を一度だけ確認することだけでいい。

(本記事は、書籍『コンサル時代に教わった 仕事ができる上司の当たり前』をもとに作成しました)