私たちが「一生のうちにスマホを見る時間」は、平均で14年以上。
そんな衝撃的な事実とともに、「時間が溶けていく毎日」から抜け出す方法を示した話題の1冊が『脱スマホ術』です。
著者・戸田大介さんは、500万ダウンロード突破の国内No.1集中アプリの開発者。開発者だからこそ気付けるスマホの落とし穴を解説します。
Photo: Adobe Stock
SNS企業は、無料提供でなぜ儲かるか
YouTubeやSNSが無料でも成り立つ理由は、シンプルです。
私たちの「時間」と「注意」が、お金になるからです。
ユーザーが長く画面を見れば見るほど、広告を見る回数は増えます。
広告を見る回数が増えれば、企業の売上も増えます。
つまり、私たちはお金を払っていない代わりに、時間を払っています。
しかもこの支払いは、とても気づきにくいものです。
コンビニで1000円使えば、財布や口座残高が減ります。
しかし、スマホを1時間見ても、残高は減りません。
だから「損をした」という感覚が起きにくいのです。
でも実際には、かなり大きなものを失っています。
一生で2億円以上の時間を払っている
たとえば、平均的な人の「1日にスマホを見る時間」は5時間以上あります。
これを15歳から平均寿命まで続けると、一生で約12万5925時間。
年数にすると14年以上です。
では、この時間をお金に換算するとどうなるでしょうか。
たとえばコールセンターの平均時給は約1700円と言われています。
もしスマホを見る代わりに、その時間を働く時間に変えたとしたら、
1700円 × 12万5925時間 = 約2億1400万円
でも重要なのは、お金以上のこと
もちろん、すべてのスマホ時間がムダだと言いたいわけではありません。
ですが、この時間は単にお金に換算する以外にも、大きな価値を秘めています。
長年の目標を叶えるための勉強。
ずっとやりたかったことを、現実のものとするための活動時間。
人が死ぬときの最大の後悔の一つは「挑戦しなかったこと」だと言いますが、そんな後悔の正体は、まさにこうして「なんとなく失っている時間」です。
もちろん、YouTubeやSNSをやめる必要はありません。
それは現実的ではありませんし、むしろ日々の楽しみや便利さは残すべきです。
しかしスマホ時間は膨大なので、ほんの一部を変えるだけでも、人生に大きなインパクトを及ぼすだけの力になります。

幸いなことに、スマホとの距離を改め、そんな後悔の時間を一生誇れるような時間に変える方法は、すでに見つかっています。
戸田大介(とだ・だいすけ)
山形県出身。新卒で電通アイソバー(現・電通デジタル)に入社。データアナリストとして勤務したのち、bondavi株式会社を創業。データと行動科学の知見をもとに、人の前向きな行動を引き出すアプリの開発に取りくむ。全アプリを広告なし・無償で提供し、ユーザー任意の寄付により運営している。『継続する技術』『集中』は国内有数のヒットとなり、累計ダウンロード数は1000万を超える。著書『脱スマホ術』『継続する技術』。








