瞑想とは気持ちの波を整えるリラックス方法です。脳が何もせずぼんやり悩み事をしている時は「デフォルトモード」が働き脳疲労を起こすため、意図的に特定の課題に集中する「タスクポジティブ」への切り替えが有効です。食事の味や動作を丁寧に意識する、時間を決めて呼吸に集中するなど、日常の行動を「今、目の前のこと」へ集中させる練習を重ねることで、心のモヤモヤは消えていきます。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・斎藤順)
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瞑想とは「気持ちの波を整えること」
今日は「誰でもできる瞑想術」というテーマでお話ししたいと思います。「瞑想ってそもそも何?」と聞かれると、実は結構説明が難しいものです。
わかりやすい例で言うと、お寺で目を閉じて静かに座る座禅や、呼吸に集中するヨガなどは、もちろん瞑想の一つです。また、最近私が好きなサウナも瞑想の一種と言えます。テレビもなく、おしゃべりも禁止された少し薄暗いおしゃれな空間で、ぼんやりとした光を見つめながらサウナに入る。これも立派な瞑想です。
つまり、簡単に言えば「気持ちの波を整えるリラックス方法」全般を、ここでは瞑想と呼ぶことにします。
脳の2つのモードとエネルギー消費
瞑想について深く理解するために、人間の脳が持つ「2つのモード」についてお話しします。
➊タスクポジティブネットワーク
課題に向けて物事に取り組んでいる(何かに集中している)ときに働くモードです。仕事や勉強、特定の動作をしているときに活性化します。
➋デフォルトモードネットワーク
ぼんやりとしていて、特定の課題を行っていないときに働くモードです。人間は特定の作業をしていないと、頭の中で色々なことをモヤモヤと考え始めます。そして、ネガティブな考えが浮かんで「うわぁっ」と辛くなってしまうときは、たいていこのモードになっています。
ぼんやり考えているだけなので頭を使っていないように思えますが、実は脳の活動エネルギーの60~80%は、このデフォルトモードネットワークで使われていると言われています。つまり、ぼんやりといろいろ悩んでいる状態は、脳にとって非常に疲れることなのです。
2種類ある瞑想のアプローチ
この脳の仕組みを踏まえると、瞑想には大きく分けて2つの種類があります。少しややこしいですが、とても大切なポイントです。
1. タスクポジティブネットワークを使った瞑想
ぼんやりいろいろと考えてモヤモヤしている状態はしんどいので、何か特定の課題を与えてそこに集中する方法です。
例えば、歩くときの足の運びに集中する「歩行瞑想」や、呼吸に集中するヨガ、体の隅々に意識を向けることなどがこれに当たります。本来の目的である「今に集中する」ための手段として特定の行動を丁寧に行い、脳の負担を減らしてモヤモヤを落ち着かせます。
2. デフォルトモードネットワークを鍛える瞑想
座禅のように心を空っぽにして座り、変な考え(邪念)が浮かんできたら、それをまたゼロに戻すという練習です。放っておくといろいろな考えが湧いてきてしんどくなる脳の働きを、湧かないようにコントロールするトレーニングです。



